平成26年8・9月号



長崎 夏海/著 佐藤 真紀子/絵 講談社

 学校におけるあたしの存在価値はない。誰も認めてくれなくても存在する。
学校は公共事業だと考えることにしている。高校まで入れてあと四年半、あたしは苦行を続ける覚悟でいる。
なんだけど、「本当の気持ち?」って心の声が響いてくる。
美羽と幸栄が出会った中2の6月。孤立で良いと思う美羽の毎日に、喧嘩上等タイプの幸栄は、突然現れた。それぞれの思いとそれぞれの毎日は、静かに激しく重なっていく。何にもとらわれず軽やかで、自由に生きたいと願う少女たち。何かにもがき、
何かを探す、今を見つめる君たちへの一冊。



松森 果林/著 岩波書店

 ある日突然耳が聞こえなくなった著者は、音のある世界と音のない世界をつなげたいとユニバーサルデザインの道を目指します。



古川 大輔・山崎 亮/編著 学芸出版社

 森ではたらく人たちは素敵だ。その生き方を探るうちに出会った27通りの森の仕事を紹介した一冊。
森を伐る人、森を挽く人、森を鳴らす人…。
彼らの時間は、100年先を見つめている。
未来の君たちに森を残すため。



山﨑 真由子/著 山と渓谷社

 いま注目は林業男子!映画に本に、たくさんとりあげられています。林業という仕事から、何を考えますか?このギョーカイで働く人々は、50年先、100年先、自分が死んでからのことを視野に入れて働いています。森林が育つには長い時間が必要です。植えて収穫まで、いい木に育てても、その価値は50年経たないとわかりません。自分の年齢に50年加えてみてください。その先の未来へ向けて、毎日汗を流している人々が森にいるのです。
歴史ある林業ギョーカイの世界には、魅力的なアツイ人々がいっぱいです!



ひこ・田中/著 奈良 美智/装画 福音館書店

 猫の紫を拾ったのは、ばあ。
人間を拾ったのは私。道に落ちていたの。



ひこ・田中/著 奈良 美智/装画 福音館書店

 今度、お家が二つになります。とうさんのお引越し。
家族、人間のつながりを考える名作が、奈良美智さんの装画で新しくなりました。この機会にぜひ!!



椎名 誠/著 講談社

 母の弟ぐうちゃん。世界中を旅してきたぐうちゃんのほら話。でもおもしろいんだ!ぼくのおじさん。