2019年6月に「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)が施行されました。これは2016年4月に施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(障害者差別解消法)に続けて制定されたものです。障がい者への合理的配慮や環境整備が規定されており、一人ひとりの意思やニーズをもとに、調整を図ったり、整備したりすることが定められています。ところが、視覚障がいのある方が読める方式の本や資料の割合は、先進国でも7%程度しかないと言われています。 そこで、市民図書館でも読書バリアフリー法の趣旨を受けて、視覚障がいのある方や、本や活字が読みづらくなった方に向けて、活字の大きな本や触って感じる本、音声で読み上げる資料など、いわゆるバリアフリー資料を揃えるようにしました。また、佐賀県立点字図書館が4月に「あい さが」へとリニューアルしたので、貸出の手続きを連携することにより、点字図書館が所蔵していた音声資料も活用できるようにしています。 これからは、だれでもが障がいのあるなしに関わらず、図書館で本や読書の楽しみを発見して、心豊かな生活を過ごしていけるように様々な点で整備を進めていきます。 |