★1面-1


だれでも読書を楽しめることをめざして


2019年6月に「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)が施行されました。これは2016年4月に施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(障害者差別解消法)に続けて制定されたものです。障がい者への合理的配慮や環境整備が規定されており、一人ひとりの意思やニーズをもとに、調整を図ったり、整備したりすることが定められています。ところが、視覚障がいのある方が読める方式の本や資料の割合は、先進国でも7%程度しかないと言われています。
 そこで、市民図書館でも読書バリアフリー法の趣旨を受けて、視覚障がいのある方や、本や活字が読みづらくなった方に向けて、活字の大きな本や触って感じる本、音声で読み上げる資料など、いわゆるバリアフリー資料を揃えるようにしました。また、佐賀県立点字図書館が4月に「あい さが」へとリニューアルしたので、貸出の手続きを連携することにより、点字図書館が所蔵していた音声資料も活用できるようにしています。
 これからは、だれでもが障がいのあるなしに関わらず、図書館で本や読書の楽しみを発見して、心豊かな生活を過ごしていけるように様々な点で整備を進めていきます。

 

 バリアフリー日本語音声ガイド・字幕付き  「バリアフリー映画」上映会
      【第1・2回】10月26日(水)&11月6日(日)
         『影裏(えいり)』2020年/日本/134分 
        会場:図書館ホール 上映開始:14時30分
        定員:先着30名(事前申込不要)入場無料
      どなたでもご参加いただけます!ぜひお越しください♪


 

★2面-1


意外に知らない!としょかんの こんな場所 あんな場所 
VOL.2


【ご存じですか?教科書センター】 
 子どもたちが使っている教科書をいつでも閲覧・利用できる施設で、各市町に1か所ずつあります。これまでは、学校に設置されていましたが、保護者が利用しづらかったため、今年度から伊万里市では県内で初めて公共図書館内に開設しました。ヤングコーナー奥のグループ学習室と兼ねていますので、教科書を見るだけでなく5・6人の小グループでしたら、貸し切りで教育についての研究会等に使うこともできます。ご利用の際は、窓口にお声かけください。
 

★2面-2

10月27日から11月9日は読書週間です

 

昭和22年から始まった読書週間は、今年で76回を迎えます。今年の標語は「この一冊に、ありがとう」。みなさんにとって素敵な本との出会いが数多く訪れますように…。また、図書館では、この期間中の11月3日(木・祝)に図書館フレンズいまり主催の古本市が開催予定です。お誘いあわせの上、ご来館ください。                                     

 

★2面-3


蔵書点検のため休館いたします 10月10日(月)~17日(月)

 図書館では資料の状況を把握する点検作業を行います。この期間は資料の貸出・予約やお問い合わせに対応できない場合がございます。返却は「本のポスト」をご利用ください。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。           

 

★2面-4


市民図書館のアウトリーチサービス
     (外に飛び出す)

 


<第3回 ケアハウスいまり>

ぶっくんのステーション「ケアハウスいまり」に到着すると、たくさんの人に囲まれます。それぞれお目当ての本を探すために本棚を見上げる姿が印象的です。次に来るときにはこんな本を持ってきてほしいな、とリクエストを受けることもしばしば。施設のラウンジにある本を入れ替える団体貸出も行っており、「いつでも身近に図書館を」を実践しています。


「ぶっくん到着の放送が聞こえると、すぐに向かいます。エレベーターを待つ時間ももどかしいほど」と話してくれたのは利用者の井元さん。
毎回利用される永江さんは「楽しみにしています。今回は古典を読んでみようと思っているんですよ」と本棚を眺めていました。

 
 

★2面-5


編集後記


 3年ぶりに職場体験やインターンシップで学生が図書館へ研修に来てくれました。感染防止に気を付けながら様々な仕事を体験しました。書庫での整理など、地道な作業もありましたが、仕事のやりがいを感じてくれたようです。
 次は利用者として来てくれることを期待しています。