25歳になる市民図書館へ
平成7年7月7日の七夕の日、待ちに待った伊万里市民図書館が誕生しました。「図書館づくりをすすめる会」の8年半に及ぶ努力の結果です。
当日、館内を喜々として歩き回る中学生や高校生、また“子ども開架室”の絵本に手を触れて嬉しそうに笑っている幼子、なかでも「わあ~、気持ちのよかぁ~」と、“のぼりがまのへや”の床に大の字になって寝そべっていた数人の男子中学生を昨日のことのように思い出します。その子たちの目はきらきら輝き、やさしい木の香りの中に収まった本たちに抱かれ安心している姿に見えました。私も同じでした。目の前に広がる素晴らしい空間と文化の香りいっぱいの本たち…、それらは明日への活力と希望を充分に満たしていました。…あれから25年、あの子たちはもう壮年期です。いろんな分野で活躍していることでしょう。そして、きっと自分の子供らを連れてこの図書館を利用しているに違いありません。私も「知の宝庫」であるこの図書館で多くのことを学び、多くの人と出合い活動し、充実した日々を過ごしてきました。
図書館フレンズいまり 歴代の役員
第4回伊万里市民図書館・学校図書館を使った調べる学習コンクール
朗読会 短歌を味わう~笹井宏之の世界~を初開催
令和元年12月7日、有田町出身の歌人・笹井宏之さんの短歌を味わう朗読会をのぼりがまのおへやで開催しました。当日は市内外からたくさんの笹井ファンが来場し(福岡県から来られた方も!)、会場いっぱいに笹井さんの世界が広がりました。
朗読は、図書館で対面朗読をしている草ひばりの皆さん。4人で20首を朗読されました。また、宏之さんの父・筒井孝司さんと法泉寺(有田町)の桃谷住職が特別ゲストとして出演され、ギターとオカリナの美しい音色を奏でました。桃谷住職が作曲された『葉桜を』は、笹井さんの短歌にメロディをつけたもので、参加者は一緒に口ずさみながら笹井さんの短歌を味わいました。
開催のきっかけとなった、歌人・東直子さんの短歌
「登り窯の扉の奥のひさかたの天井の星さんさんとふる」
笹井さんが繋いでくださったご縁で、歌人で作家の東直子さんが伊万里市民図書館について詠んで下さいました。 東さんに来館いただいた際、ぜひのぼりがまのおへやで笹井さんの作品を朗読できたら…というお今回実現することができました。 (担当者より)
~笹井宏之さんの紹介~
2009年、26歳の若さで惜しまれながら亡くなった夭折の歌人。独自のまなざしで描かれる世界は伝統を踏まえつつも新しく、生きる哀しみと喜び、そして命への優しさに満ちています。歌集に「えーえんとくちから」「ひとさらい」など。
左より、特別ゲストの筒井孝司さんと桃谷住職
新春恒例かるた会
令和元年度 うちどく推進講演会
「ほんの楽しさを子どもたちに」 講師 伊藤明美さん
日時 : 2月16日(日) 14:00~16:00
場所 : 伊万里公民館 講堂
報告 「伊万里市におけるうちどく推進について」
基調講演 「本の楽しさを子どもたちに」
講師:伊藤明美さん (浦安市立中央図書館に司書として33年勤務。子どもの読書に関する活動を 続けている。日本図書館協会認定司書、絵本専門士養成講座講師、小澤昔ばなし大学講師等、 多方面で活躍中。)
家読テーマソング合唱 伊万里小学校コーラス部
図書館めばえの日 ぜんざい会 古本市
「図書館めばえの日」の始まりは平成6年2月26日。図書館起工式のこの日、市民と関係者が集い、 手作りのぜんざいでお祝いをしました。今年も「図書館フレンズいまり」から来館者へぜんざいがふる まわれます。
あわせて古本市も開催されます。ぜひお越しください。
日時:2月29日(土) 13:00から15:30
(先着300名分 無料)
場所:市民図書館 ホール
※古本市は10:00から洋会議室で開催します
『幕末・明治と伊万里の人』 伊万里市郷土研究会/編
幕末から明治にかけ激動の日本を生き抜き、志高く活躍してきた偉人たち。私たちのふるさと伊万里にも、変革の波にのまれながら、それでも立ち上がり、行動を起こしてきた人がいます。
焼き物屋からやがて菓子王になった、森永太一郎。第26代衆議院議長に選ばれた、川原茂輔。福沢諭吉に認められ上京し、やがて大財閥を築き上げた藤山雷太、などなど…。
明治維新150年記念事業で、歴史民俗資料館において開催された「幕末・明治と伊万里の人」展を、より詳しく、より深く、より広く学ぶ一冊です。 (Y.N)
利用状況(令和元年10月・11月)
図書館案内