伊万里市では全国に先駆けて、2007(平成19)年6月からうちどく(家読)に取り組みました。今年で10年目に入りましたが、市内でもまだ取り組み状況に地域差があるため、どの地域においても積極的にうちどくが推進されるよう、「日本一のうちどく推進のまち・いまり」を宣言しました。この宣言文の公開セレモニーはうちどくの応援団長として活動しているノンフィクション作家、柳田邦男さんの「うちどく講演会」の前に行われました。


「日本一のうちどく推進のまち・いまり」宣言 


   
 子ども時代の読書は「生涯学習のスタート」と言えるでしょう。読書によって、多くの知恵が養われるとともに、豊かな想像力や感性が育ちます。また、子どもは家庭内に醸成された気風の中で育つものです。家庭の中に、読書を介したコミュニケーションの機会があれば、家族の愛情と心のつながりは、より強いものになります。私たち伊万里市民は、このことをめざして「うちどく(家読)」の推進に取り組みます。家族で本を読むことによって得られる優しさと賢さが、やがて、一人ひとりの豊かな自己実現につながるものと確信いたします。
   
   
   
 う  うちどくで 家族の笑顔 つながるよ
   ち  地域にも ひろげてみんな 楽しいな
   ど  どの本も 家族の思い出 結んでる
   く  くらしにも 豊かさ運ぶよ さあ読もう

   
   
   伊万里市では平成21年に『第1回家読サミットin伊万里 共同宣言』を、また平成22年には『こども読書のまち・いまり』宣言を行い、うちどくを中心とした子どもの読書活動の推進に取り組んできました。今後も、「伊万里市子どもの読書活動推進計画」に基づき、うちどくをとおして人と人との絆を結び、誰もがいつでも読書に親しみ、心豊かに暮らすことができる、読書によるまちづくりの実現を願って、
   
  1.子どもは、好きな本をたくさん読んで、家族や友達に伝えます。
  2.大人は、様々な本を読んで、子どもに文化や情報、知識を教えます。
  3.家族は、みんなで一緒に本を読む場を作ります。
  4.学校は、本を読むことの楽しさを教えます。
  5.地域は、世代を越えてうちどくをつないでいきます。
  6.図書館は、各地区や町へ広くうちどくの素晴らしさを啓発していきます。
  7.伊万里市は、うちどくを通じて市民の絆を深め、心を豊かにしていきます。
   
   
   
そして、今ここに「日本一のうちどく推進のまち・いまり」を宣言します。
   
   
平成28年9月3日
伊万里市
   

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 国が『国民読書年』と定めた2010(平成22)年に伊万里市民図書館は開館15周年を迎えました。子どもの読書については開館以来、様々な取り組みを行ってきましたので、この記念すべき年に「こども読書のまち・いまり」宣言を行いました。

「こども読書のまち・いまり」宣言 


   


   
青い海原、緑の山々、豊かな大地など、産土(うぶすな)の恵みを受けて、私たちはここに生まれ育ってきました。
   ふるさと・いまりは、織り成す歴史のなかに、伝説や昔話、歌や祭りをはぐくんできました。
   父や母は、このふるさとをこよなく愛し、誇らしく語り伝えてきました。
   そして今、人々のきずながうすれ、心の豊かさが失われようとしているとき、私たちは、共に生き、助け合う心をはぐくみ、次の世代へ引き継いでいかなければなりません。
   私たちこどもは、創造力という翼を持ち、希望に満ちた夢を胸に、未来を切り拓いていく原動力です。
   読書は、私たちこどもに豊かな創造力と思いやりの心を、そしてみずみずしい感性を育ててくれます。
   
  そのために私たちは心をつないで、
    1、赤ちゃんに、愛情を伝える『ブックスタート』に
             取り組みます。
    1、幼児に、絵本に親しませる『読み語り』に
             取り組みます。
    1、こどもに、読書の喜びを味わわせる『朝読』に
             取り組みます。
    1、家族で親子の会話ときずなを深める『家読』に
             取り組みます。
    1、ひとりひとりが生涯を通して学んでいくために
             図書館を利用します。
   
  私たちは、読書の力を信じて、本に親しみ、自らを高めることに努め、人を愛し、平和を愛し、いのちが輝くまちの実現をめざして、今ここに『こども読書のまち・いまり』を宣言します。

   
   


平成22年10月24日

伊万里市
   

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