令和5年1月号



佐々木 マキ/さく 福音館書店

 おんなのこといぬが、いつものようにもりへあそびにいくと、すいぞくかんがたっていた。なかにはいってみると、『テングザメ』や『ブタフグモドキ』などへんなさかながいっぱい。ふたりがさかなをぜんぶみおわって、いりぐちのほうへもどりかけたとき、すいそうから「たすけてくれえ…」とくぐもったこえがきこえてきた。じつは、まじょによってすがたをかえられたどうぶつたちだったのだ。おんなのこがどうぶつたちをたすけると、いつのまにかまじょがたっていて…。





たかどの ほうこ/作 童心社

 みどちゃんのてさげのなかに、のぶちゃんのぬいぐるみ、うさぎのピースケがはいっていました。「へんだなあ。きょうはぬいぐるみであそばなかったのに…。」あしたかえしにいこうとおもったみどちゃんは、じぶんのへやにおいているぬいぐるみのカゴのなかにピースケをいれました。みどちゃんがへやからでると、ぬいぐるみたちのおしゃべりがはじまります。<あら、ピースケ、どうしたの?><のぶちゃんは?>すると、ピースケがずずずっとはなをすすって、<おいらひどいめにあったんだ>と、はなしはじめました。



        低学年から

>>>本のよやくはここからできます


「ねこぜ山(やま)どうぶつ園(えん)」

角野 栄子/作 よしむら めぐ/絵 金の星社

 リリーさんのねこぜ山どうぶつ園(えん)は、こせいはぞろいの楽(たの)しいどうぶつ園です。
 ある朝(あさ)、カバのオシリちゃんが「ドドンパドドンパ」と足(あし)をふみならし、体(からだ)をゆらしてエクササイズをしていました。オシリちゃんのじまんは、ぽわんとまあるいかわいいおしりですが、もっとかわいくなりたいというのです。オシリちゃんにさそわれて、リリーさんもいっしょにエクササイズをしていたところ、どうぶつ園の下(した)にすんでいるモグラのモグ氏(し)からもんくをいわれてしまいました。






E.A.ワイク=スミス/原作 ヴェロニカ・コッサンテリ/作
野口 絵美/訳 小沢 さかえ/絵 徳間書店


 フローラとピップは、身(み)よりのない子どもたちが暮(く)らす<サニーベイ子(こ)どもの家(いえ)>で仲(なか)よくなります。
 ある日、そこで働(はたら)くゴルボが二人(ふたり)にタルトを食(た)べさせたことから、規則(きそく)を破(やぶ)った罰(ばつ)として先生(せんせい)はゴルボをくびに、二人には居残(いのこ)りを命(めい)じました。ゴルボは、故郷(こきょう)であるスナーグの国(くに)へ帰(かえ)ることに。一方(いっぽう)の二人は船長(せんちょう)に野菜(やさい)の袋(ふくろ)を届(とど)け、寄り道(よりみち)をせずに帰ってくるよう先生に言(い)われます。ところが、あやしい大男(おおおとこ)の乗(の)った自動車(じどうしゃ)がやってきてフローラがさらわれそうになり…。