令和5年12月号



さとう わきこ/作 絵 金の星社

 きょうは、クリスマスイブ。サンタさんはプレゼントをじゅんびして、まちへでかけます。しばらくいくと、みちのとちゅうでなきごえがしました。こねこ、こいぬ、あひるがすてられていたのです。かわいそうにおもったサンタさんは、うちへつれてかえるため、そりにのせました。まちにつくとしごとをはじめますが、いえやまちのごみばこにすてられていたおもちゃをひろったり、かえるところのないどうぶつたちをどんどんそりにのせはじめていって…。





服部 千春/作 たるいし まこ/絵 岩崎書店

 ミルクは、ハルちゃんちのかいネコです。ある日(ひ)、おうちにあかちゃんのネコがもらわれてくることになりました。ミルクはおとうとができるのが、とってもたのしみ。ところが、子(こ)ネコをだいていたハルちゃんにとびつこうとすると、おこられてしまいました。
 それに、いままでつかっていた小(ちい)さなベッドもおきにいりのえさざらも子ネコがつかうことになったのです。ミルクは、大(おお)きなベッドと、ちょっと大きなえさざらになりました。みんな子ネコにむちゅうで、おいてけぼりのきもちになってしまったミルクは…。



        低学年から

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「時間(じかん)をやくパン屋(や)さん」

キム ジュヒョン/作 吉原 育子/訳 スケラッコ/絵 金の星社

 ピーターには、「サル」とよんでいる敵(てき)がいる。いつもちょっかいをだしてきて、今日(きょう)なんてサルとのケンカをとなりの席(せき)のマドンナ、ジェニーに見(み)られたし、先生(せんせい)にもよばれて反省文(はんせいぶん)をかかされた。最悪(さいあく)な気分(きぶん)。学校帰(がっこうがえ)りにいつもとはちがう方向(ほうこう)に歩(ある)いていくと、『時間(じかん)をやくパン屋(や)』というお店(みせ)を見つけた。覚(おぼ)えておきたい時間をパンにこめると、パンを食(た)べるたびにその時(とき)の瞬間(しゅんかん)の味(あじ)がそっくりよみがえるらしい。さっそく一人目(ひとりめ)の依頼主(いらいぬし)、サッカーのユニフォームを着(き)た男の子(おとこのこ)がやってきた。





濱野 京子/作 森川 泉/絵 あかね書房

 図鑑(ずかん)をながめたり、地図(ちず)を見(み)ていることが楽(たの)しい柊斗(しゅうと)にとって、サッカーが好(す)きな父(とう)さんとは趣味(しゅみ)が合(あ)わない。スポーツがあまり好きじゃないのに、いつも強引(ごういん)に体力(たいりょく)をつけろっていってくる。かといって、夢中(むちゅう)になれるものもないのだ。
 そんなある日、学校(がっこう)の図書館(としょかん)で『妖精(ようせい)リーナの冒険(ぼうけん)』という本に出会(であ)った。卒業生(そつぎょうせい)が共同(きょうどう)で作(つく)ったという。自分(じぶん)で文章(ぶんしょう)をパソコンで打(う)って、とじて表紙(ひょうし)をつけたりして作っているみたいだけど、どんなふうにして本を作ったのだろう?本ってなんだろう?気(き)になった柊斗は、本について書(か)いてある本を借(か)りてみることにした。