令和5年9月号



ウェイド・ブラッドフォード/文 ケビン・ホークス/絵 青山 南/訳 ひさかたチャイルド

 イビキさんはこんや「ナカヨシ・ホテル」にとまります。へやは104ごうしつ。ねるじゅんびをしてベッドにはいると、チューチューというおとがしました。みてみると、まくらのうえでネズミがねています。ネズミといっしょのへやなんかおことわりだとおもったイビキさんは、2かいのへやにかえてもらうことにしました。イビキさんがうとうとしかけたとき、こんどはスーッとさむくなりました。となりをみてみると…。






桂 雀喜/原作 あおき ひろえ/文・絵 あかね書房


 テキサスにひっこしてきたトーマス一家(いっか)。トーマスが学校(がっこう)まであるいていると、よわっているキツネをみかけました。おべんとうのおいなりバーガーをあげると、キツネはぺろっとたいらげて、なんどもあたまをペコペコさせながら森(もり)へとかえってゆきました。
 その日(ひ)の、ま夜中(よなか)のこと。トーマスのへやにネイティブアメリカンの神(かみ)さまがたっていました。だいじなパイプをおとしてさがしていると、友(とも)だちのキツネをたすけたのを見(み)たので、おれいにワシのはねをプレゼントするというのです。どうやらこのはねをかみにさすと、どうぶつのこえがきこえるようです。




        低学年から

>>>本のよやくはここからできます

「どんなイチゴも、みんなかわいい」

葦原 かも/作 中田 いくみ/絵 童心社

 フクロウやミミズクが大(だい)すきなアヤ。でも、女の子(おんなのこ)っぽくふるまったり、目立(めだ)つことが苦手(にがて)だ。ある日(ひ)、アヤは学校(がっこう)帰(がえ)りにひろったジュズダマが耳(みみ)にはまってとれなくなってしまった。
 つぎの日の体育(たいいく)の時間(じかん)。とび箱(ばこ)でいきおいよくとべば、ジュズダマがとびたすかも!と思(おも)いついたアヤは、思いきりとび箱を手(て)でたたいてみた。すると、とべなかった5だんをとぶことができたのだ。いつもとちがう自分(じぶん)。ジュズダマの魔法(まほう)かな?そう思うと劇(げき)の役(やく)ぎめでは、ミミズクのホーホーの役に手(て)をあげていた。






風野 潮/作 吉田 尚令/絵 文研出版

 飼(か)っていたネコのニックがいなくなった。ぼくらはずっと「ペンタとニック」で友(とも)だちなんや。ペンタはぼく、健太(けんた)のあだ名(な)。でも、さがしてもどこにもいない。似顔絵(にがおえ)入(い)りのポスターを描(か)いていたけど、全然(ぜんぜん)似(に)ていないし。すると、車(くるま)いすに乗(の)っている同(おな)じクラスの平野(ひらの)さんが助(たす)けてくれた。あっという間(ま)にポスターができあがった時(とき)、『ペンタ!』と声(こえ)がした。ニックの魂(たましい)なのかな。その日から、ニックと会話(かいわ)するようになったぼくは、平野さんとニックをさがすことになる。ある日、平野さんにある夢(ゆめ)があることを知(し)ったぼくは…。