令和5年4月号



くさか みなこ/文 北村 裕花/絵 アリス館

 まよなかにひっそりとひらく、いっけんのおふろやがありました。そう、ここはねこのためのおふろやです。にもつをかごにしまって、じゅんびができたらおふろばへいってみましょう!まずはニャンプーでブクブクゴシゴシからだをあらって、しっかりよごれをおとしたあと、おふろへはいります。おおきなおおきなぬる~いおふろは、おふろやのめいぶつです。ほかにも「まっしろゆ」や「まっくろゆ」などいろいろなしゅるいのおふろがありますよ。






山田 マチ/作 岡本 よしろう/絵 あかね書房


 あかおにのベニーとあおおにのルリーは、ふたごのおにのおとこのこ。きょうから、「おにのしょうがっこう」にかよいます。ごぜんのじゅぎょうは、こくごとさんすう、せいかつ、そして、かなぼうです。おににとってなによりもだいじなかなぼうは、ただしいつかいかたをおそわって、じゆうじざいにふりまわせるようにくんれんします。おひるになると、おまちかねのきゅうしょく。かなぼうをふりまわしたふたりはおなかがぺこぺこです。
 にんげんとはちがう、おにのしょうがっこうをのぞいてみましょう。




        低学年から

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「えんぴつはだまってて」

あんず ゆき/作 たごもり のりこ/絵 文溪堂

 学校(がっこう)の備品室(びひんしつ)のとびらの前(まえ)に、ころがっていたえんぴつをひろったエリカ。けれど、このえんぴつ、古(ふる)いものにつくという、つくも神(がみ)だった。「おれさまを使(つか)ってテストをうけたら、ぜったい百点(ひゃくてん)がとれる」といっているので学校へつれていくと、わり算(ざん)の復習(ふくしゅう)で答(こた)えあわせをしたら全問正解(ぜんもんせいかい)。宿題(しゅくだい)もとってもラクチン!こうして、わたしとつくも神の奇妙(きみょう)な生活(せいかつ)がはじまったが、なにしろ、うるさすぎる。いつだってそばにいてペラペラしゃべるから、同(おな)じクラスのリカオやチュータから、えんぴつに話(はな)しかけてるといわれてしまい…。





本田 有明/作 ゆうこ/絵 小峰書店

 ぼく健人(けんと)はアンちゃんと幼(おさな)なじみ。けれど、アンちゃんは幼稚園(ようちえん)の時(とき)に事故(じこ)にあってから、いつも元気(げんき)がない。そんなぼくも入学式(にゅうがくしき)の時のトラウマがあり、はじめの一歩(いっぽ)を踏(ふ)みだせずにいた。
 ある時(とき)、ぼくたちのクラスにダニエル健人(けんと)が編入(へんにゅう)してきた。言葉(ことば)づかいは悪(わる)いが、運動(うんどう)が得意(とくい)だ。ダニエルが「ケント」という同(おな)じ名前(なまえ)からすぐに仲間(なかま)になれると言(い)いだし、アンちゃんは英語(えいご)が得意なので、ぼくたちは友(とも)だちになった。悩(なや)みなんてなさそうなダニエルだけど…。