小林深雪、にかいどう青 他/著 講談社
母の使うシャンプーの香りが好きで、こっそり使ってしまう男の子。父親のスキンシップを「嫌」と感じても周りからは冗談っぽくとらえられ、自分がおかしいのでは?と悩む女の子。性的な話が苦手で、友達にそれを注意すると「こども」だと逆にからかわれてしまう男の子。母の機嫌を損ねないように、母が気に入りそうな友達しか家に呼べない女の子。などなど、全7話の短編集です。自分が「つらい」と感じていることや、普段抱いている小さな違和感と向き合うお話です。子どもから大人へと心も体も成長する思春期を生きるあなたにとっては、いくつか共感できる場面があるかもしれません。