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おすすめの本
 

No.742  令和5年4月

『そろそろタイムマシンで未来へ行けますか?』『変わる日本語、それでも変わらない日本語』
齋田 興也/著 飛鳥新社

 アニメや映画などSF作品で描かれた空想の世界は、科学技術の進歩によって現実のものとなってきました。その実例が宇宙旅行。開発や研究の対象だった宇宙が、今や旅行先のひとつと成りえるのです。
 本書は、映画『ジュラシックパーク』のように死んだ恐竜を生き返らせることができるのか?『天気の子』の主人公のように天気を操れるのか?など、マンガやアニメ、SF映画を題材に、そこに登場する興味深いテーマをQ&A形式で解説しています。不可能を可能にした科学の世界が楽しめます。 
(Y.O)
塩田 雄大/著 世界文化社

 「こんばんは」は何時から?「コーヒーでお願いします」という言い方はおかしい?「からい食べもの」が好きな人を「辛党」と言っていいのか?
 日常生活の中で見聞きする、気になる言葉を調査し、“本当に使われている日本語”を読み解きます。NHK放送文化研究所のホームページ「最近気になる放送用語」から選び、改稿を施して編まれた本書は、アンケート調査結果をグラフで掲載しているため、年代ごとの認識の違いもわかりやすいです。年齢層や地域によって言葉の意味のとらえ方に大きな幅がある日本語の「ことばづかいの相場」がわかる一冊です。
(S.M)

『サーシャ、ウクライナの話を聞かせて』『キャンプ気分ではじめる  おうち防災チャレンジBOOK』
オレクサンドラ・スクヴォルツォヴァ
西田 孝広/共著           雷鳥社

 著者はウクライナ東部の都市ドニプロで生まれ育ちました。現在は国外退避している著者が、祖国の歴史や文化、今人気の音楽などについて語っています。
人気の高まりで近年のお祝いの席には必ず日本のお寿司が並んでいたり、ほとんどの家庭がペットを飼っていたり、微笑ましい日常がある一方で、これまで辿ってきた悲しい歴史にも触れています。
 共著の日本人が描く色彩豊かな挿絵とともに、ウクライナの過去と今を見つめます。
(S.S)
鈴木 みき/著 エクスナレッジ

 著者である鈴木氏は、2018年の北海道地震で被災し、在宅避難を経験しました。その時、役に立ったのが、以前から趣味で楽しんでいたアウトドアの知識。水を使わない料理の方法や野外でのトイレなど、キャンプの知識はそのまま防災に生かすことができるのです。
 自宅でテントを張り、模擬キャンプを楽しみながら防災力をアップする、名付けて「おうち防災チャレンジ」。防災を特別なこととして捉えるのではなく、娯楽の延長線上として楽しみながら、生きる力を身に付けましょう。
(A.K)

『アウトドア六法 
 正しく自然を楽しみ、守るための法律』
『百貨店の戦後史 ~全国老舗デパートの黄金時代』
ベリーベスト法律事務所/ほか監修 山と渓谷社

 キャンプや焚火、登山などのアウトドアを長く楽しむためには、法律を知り、規制とマナーを守ることは重要です。
本書には、アウトドアに関する知っておくべき条例や法律が解説されています。さらにローカルルールや過去の事例、知っておきたい知識なども紹介されています。
 実情に応じて法令が改正されるため、最新の正しい情報を得ることが必要です。そのため、調べ方や問い合わせ先についても紹介しています。
(M.O) 
夫馬信一/著  国書刊行会
 
 デパート屋上の遊園地、嬉しかった食堂のお子様ランチ。どれもこれも、懐かしい思い出になりました…。
 地域に愛され繁栄しながらも、今は消えていった百貨店があります。そこには、どんな歴史やドラマがあったのでしょうか。
 この本は、地域の歴史とともに、商工業の盛衰や社会変革の様子を、百貨店という視点を通して丁寧に描いたノンフィクションです。地域の発展には欠かせなかった百貨店が、時代の波に呑まれていく様子を俯瞰的な視点で描いています。
(Y.N)