令和5年10月号



エスター・アベリル/さく 石津 ちひろ/やく 好学社

 きょうは、はずかしがりやのちいさな黒(くろ)ネコ、ジェニー・リンスキーのおたんじょうび。きょうだいたちは、ジェニーをバースデイ・ピクニックのひらかれる公園(こうえん)につれていきます。ふたごのロムルスとレムスや、ゆうめいなしょうぼうネコのピックルズ、ふるいともだちのフローリオもさんかします。みんなはピックルズのよういした、はしご車(しゃ)にのって公園をめざします。ほかのネコたちもあつまってきて、ごちそうがならぶころとうちゃく。さあ、たのしいパーティのはじまりです。





草野 あきこ/作 ひがし ちから/絵 PHP研究所


 道(みち)のはしっこに、『クッキー屋(や)』の屋台(やたい)をやっているおばあさんがいました。おばあさんは、食(た)べると不幸(ふこう)な気持(きも)ちになる「なみだのクッキー」を魔法(まほう)で作って、町中(まちじゅう)に広(ひろ)めようとしている悪(わる)い魔女(まじょ)です。屋台(やたい)の前(まえ)まで地面(じめん)をにらみつけるように歩(ある)いていたリコに、魔女(まじょ)はなみだのクッキーをすすめました。リコのおばあちゃんは、おかし屋(や)さんをしていますが、いそがしくてリコの話(はなし)を聞(き)いてくれないといいます。おばあちゃんにクッキーをわたして不幸(ふこう)な気持(きも)ちをつたえておいでといわれたリコは、おばあちゃんの店(みせ)へむかいますが…。




        低学年から

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「ブックキャット」~ネコのないしょの仕事(しごと)!~

ポリー・フェイバー/作 クララ・ヴリアミー/絵 長友 恵子/訳 徳間書店

 モーガンが生(う)まれたのは、第二次世界大戦下(だいにじせかいたいせんか)のロンドン。お母(かあ)さんと妹(いもうと)のメーブとくらしていましたが、とつぜん爆風(ばくふう)にふきとばされ、ひとりぼっちになってしまいました。おなかがすいていたモーガンは、出版社(しゅっぱんしゃ)でネズミを食(た)べたことがきっかけで、門番(もんばん)ネコとして働(はたら)くようになります。けれども、何年(なんねん)たっても戦争(せんそう)はつづいていました。近所(きんじょ)の子(こ)ネコたちをロンドンから安全(あんぜん)な場所(ばしょ)へうつそうと考(かんが)えたモーガンは、ある計画(けいかく)を立(た)てました。





赤羽 じゅんこ/作 はらぐち あつこ/絵 さ・え・ら書房

 ひと箱(はこ)ぶんだけ、自分(じぶん)の好(す)きな本(ほん)をならべて売(う)っている「ひと箱(はこ)本屋(ほんや)カフェSHIORI(シオリ)」。本が好きな朱莉(あかり)は、その中(なか)でも小学生(しょうがくせい)の女の子(おんなのこ)、理々亜(りりあ)が契約(けいやく)している《虹色本屋(にじいろほんや)》が気(き)になった。自分で書(か)いたお話(はなし)の本を売(う)っているというのだ。朱莉は『ユメと貝殻(かいがら)の魔法(まほう)』を買(か)って、読み終(よみお)わると友(とも)だちになりたいと思(おも)った。同(おな)じクラスにも友だちはいるし、一番(いちばん)の仲(なか)よしの陽菜(はるな)もいる。ただ、本の話でもりあがることはない。理々亜に感想(かんそう)を送(おく)り、「SHIORI」で会(あ)うことになったけれど…。