道(みち)のはしっこに、『クッキー屋(や)』の屋台(やたい)をやっているおばあさんがいました。おばあさんは、食(た)べると不幸(ふこう)な気持(きも)ちになる「なみだのクッキー」を魔法(まほう)で作って、町中(まちじゅう)に広(ひろ)めようとしている悪(わる)い魔女(まじょ)です。屋台(やたい)の前(まえ)まで地面(じめん)をにらみつけるように歩(ある)いていたリコに、魔女(まじょ)はなみだのクッキーをすすめました。リコのおばあちゃんは、おかし屋(や)さんをしていますが、いそがしくてリコの話(はなし)を聞(き)いてくれないといいます。おばあちゃんにクッキーをわたして不幸(ふこう)な気持(きも)ちをつたえておいでといわれたリコは、おばあちゃんの店(みせ)へむかいますが…。