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おすすめの本
 

No.754  令和5年11月

『ムツゴロウさんの最後のどうぶつ回顧録』『夢幻』
畑 正憲/著  集英社

 「ムツゴロウ」の愛称で親しまれた著者。今春、87年の生涯をとじました。 
 本書は、著者の7年間に及んだ雑誌の連載コラムをまとめたもの。ヒグマやゾウとの生活、オオカミとの運命の出会いなどについて、時に激しく、艶めかしく、動物たちに自身をさらけ出し、ヒトとしてではなく同じ動物として彼らを理解し、ムツゴロウ流の動物たちと向き合う姿とこれまで語られなかった心情が綴られています。 
 収録された最後の直筆原稿からも著者の人柄が伝わってくるようです。

(Y.O)
曾野 綾子/著  河出書房新社

 『老いの才覚』などで知られる作家・曽野綾子の初期作品10作品を集めた短編集です。 
 昭和のフラフープブームで一攫千金を狙う男の物語『ふらふうぷ・えれじい』や、謎の人物の高級外車と自分のオンボロ車を取り換える『ショウリ君の冒険』など、日常の延長線にある小さな事件たちが、読みやすい文体で紡がれています。 
 作家生活70年を超える、ベストセラー作家の原点に触れてみましょう。
(S.S)

『ニッポン神様ごはん』『散歩で出会える野鳥』
吉野 りり花/著  青弓社

 各地に古くから伝わる神様の食事である「神饌」。現代でも神社の神事や地域の祭りのなかで神饌が受け継がれています。また、祭りの最後に参加者一同でお供えした神饌を下げたものをいただくことを直会(なおらい)といい、日常の折にふれて御神酒がふるまわれたり、餅や縁起菓子が配られたりするのもこれに由来します。
 ひと口に神饌といっても、材料や供え方・運び方もさまざまで、供え物として、里芋、どぶろく、鹿肉、昔の形を守り野鳥としてスズメを供えるところも。
 神饌は、土地の人々の暮らしや歴史、信仰を映し出す鏡のようなものと言えるでしょう。
(S.M)
叶内 拓哉/写真・文  成美堂出版

 耳を澄ますと聞こえてくる鳥たちのさえずり。「一体、何の鳥だろう?」と気になったことはありませんか。この本では、私たちの身の回りでよく見られる野鳥約150種を取り上げて紹介されています。
 わたしが先日見かけた野鳥は、お腹がオレンジ色で頭部は青色、スズメより少し大きく、シュッとした顔つきが印象的でした。きれいな色合いが気になってこの本で調べてみると、「イソヒヨドリ」だったことが判明。オールカラーで写真がたくさん載っているので、見つけるのも簡単ですよ。お散歩のお供にいかがでしょうか。
(A.K)

『ラクにのがれる護身術』『百毎日を自分らしく生きるための小さいノート活用術~みんなの活用例74』
ヒーロー黒木/著  青春出版社

 1万人を越える人々に護身術を教えてきた経験から、日常生活やビジネスの場で活用できる、自己防衛の方法を紹介した一冊。
 胸ぐらを掴まれるような危機的状況下での身の守り方や、女性が使える簡単な護身術についても、シチュエーション別に詳しく解説しています。さらにリスクを大きくせず、平和的に物事を解決する手段や考え方も知ることができます。
 自分より強い人を相手にした時、あなたはどう立ち向かいますか?まずは、この本を読んでみましょう!
(M.O) 
高橋 拓也/著  玄光社
 
 増え続けるタスクの整理、趣味や健康の記録、そして自分の学びを支え、思考の整理に役立つ小さいノート。今だから、デジタルではなくアナログで綴ってみませんか? 
 自分の感情を整理して、自分の言葉で書き連ねる…。小さいノートを活用すれば、自分の時間をうまく使えたり、日々の記録を残すことで生活を見つめ直すきっかけになったりするのです。
 しなやかに、そして前向きに、「自分のためのノート術」だから、次の一歩を踏み出したい方に、おすすめします。  
(Y.N)