『ひまわりカフェ』と図書館 伊万里地区認知症の人とその家族の会
「ひまわり会」代表 黒川 憲一
認知症の人やその家族が、「本音で話せる場」「同じ悩みを分かち合う場」「安心してひと時を過ごせる場」として、数年前から全国各地で「認知症カフェ」がオープンしています。
伊万里地区でも、認知症の人とその家族で構成する「ひまわり会」が中心となって、2016年11月に『ひまわりカフェ』をオープンしました。当初は市民交流プラザでの開催でしたが、2017年9月から毎月第4日曜日に、市民図書館内の福祉喫茶「あおぞら」で開催するようになりました。
「あおぞら」は、「伊万里市手をつなぐ育成会」が、ハンディキャップを持った人達の社会参加の場として図書館内に開設・運営されている喫茶コーナーです。『ひまわりカフェ』の際にも開店していただいています。
カフェでは、ミニ講座での勉強や簡単な運動などした後、「あおぞら」でゲームに興じ、また近況報告・悩み相談などの語り合いで、楽しく過ごしています。
まだまだ試行錯誤をしながらの運営ですが、まずは認知症の人やその家族が安心して気軽に参加でき、医療・介護の専門家の方やボランティアの皆さん、地域で支えていただく市民の皆さんとの繋がりが出来ることを目指していきたいと思っています。
市民の皆さんが図書館に来られた折にはお立ち寄りいただき、認知症やその介護についての理解を深めてもらえれば幸いです。
また、数年前から市民図書館の杉原館長も超高齢化社会における図書館のあり方や認知症への理解等を課題として認識され、その一環として、毎年のアルツハイマー月間には認知症関連の本の企画展示をすることで、来館者への啓発を図っていただいています。
今後も「ひまわり会」は『ひまわりカフェ』の運営を通して、図書館という場を利用した市民間の交流を進めていきたいと思います。