★1面

図書館司書の情報収集力に感嘆


 市民図書館のレファレンスを利用して

 レファレンスの様子

 亡くなった祖母がひいきにしていた同郷の松浦町桃川出身だった松尾國三について調べようと、伊万里市民図書館の中村由紀子司書に相談をした。國三の自叙伝「けたはずれ人生」(私家本)があることを知り、どうしても読みたくなったので彼女に調査を依頼。市販本でないので無理かと思ったが、時を経ずして、久留米市民図書館が所持していることが分かった。県外の図書館の所蔵まで調べることができるのかと驚いたが、その本の奥付脇に「石井光次郎蔵書」の朱印があった。その昔、衆議院議長をした政界の重鎮が手にしていた本である。そのほか、國三についての膨大な資料を中村さんに収集して頂いた。感謝、感謝。
 新宿・歌舞伎町の名前の由来や、目黒・雅叙園の再興、奈良や横浜のドリームランド開園など、今では地元民が忘れてしまった芝居や歌舞伎町の興行師、実業家として偉業を残した國三。昨年、市郷土研究会の会報「烏ん枕」に連載を始めることができました。

 伊万里市郷土研究会 松尾 清



※市郷土研究会解放「烏ん枕」は市民図書館伊万里学のコーナーにてご利用できます。

烏ん枕を持つ松尾さん

 
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★2面

レファレンス協同データベースから感謝状をいただきました


 このたび、レファレンス協同データベースより、平成30年1月1日から12月31日までの被参照件数の合計が250,000件以上となった事を受け、感謝状をいただきました。あまり知られていない、市民図書館の「相談デスク」の司書の声をお届けします!


Q・感謝状の受賞を受けての感想をお願いします。
 自分たちの記録が、他の方の調べものに役立っているというのはとても嬉しいことだと思います。

Q・レファレンスを行う際に気を付けていることは何ですか?
 利用者が何を求めているかを 把握することが大切だと思っています。しっかりと話しを聞き、必要な資料を手渡していきたいです。

・市民や図書館利用者の方に一言お願いします。
 今後も一人一人の利用者の方と真剣に向き合い、丁寧な対応を心がけていきます。
ネットで調べても正しい情報が得られない場合もあります。調べたい事、読みたい本などはお気軽に 相談デスクにお尋ねください。


こんな質問がありました!レファレンス事例紹介

 
Q:「伊万里」の地名の由来を知りたい。

◆まず『佐賀県の地名』を見るとp373に紀飯麻呂にちなむ説と、古代郷里または条里の遺称であるという説の2つについて記述があった。
◆次に『角川日本地名大辞典41佐賀県』を見ると、99pに条里制の固有里名の遺存したものと書かれている。
◆『伊万里市史 原始古代中世編』には339pに「第三節 伊万里の地名由来について」として紀飯麻呂起源説と条里制起源説の記載あり。
◆『伊万里ふるさと読本 第6集 歴史編』29p「伊万里の地名のおこり」としてやはり紀飯麻呂の伝説と条里制の説が書かれてあった。

A:紀飯麻呂の伝説と条里制のふたつの節があるとが、どちらも確証はない。

参考資料
・『佐賀県の地名』 平凡社, 1980. (日本歴史地名大系 ; 第42) ISBN 4582490425
・『角川日本地名大辞典 41 佐賀県』「角川日本地名大辞典』編纂委員会 , 「角川日本地名大辞典」編纂委員会. 角川書店, 1978., ISBN 4040014103
・『伊万里市史』 原始古代中世編 伊万里市史編さん委員会/編 伊万里市 2006
・『伊万里ふるさと読本 第6集 歴史編・伊万里のちめい第7集 』 伊万里市教育委員会/編 伊万里市教育委員会2000

このような質問を図書館の本を使ってお答えしています!「相談デスク」でお尋ねてみてください。
 
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★3面

うちどく推進講演会&ワークショップ


 平成30年度うちどく推進講演会が2月17日(日)に開催されました。今年の講師は、鳥取県の境港市立上道小学校の図書館司書である、しまだようこさんです。手作り絵本作家としての一面も持つしまださんに、手作り絵本ワークショップの講師も務めていただきました。
 講演会では、しまださんが勤務されている小学校の取り組みの実践発表やおすすめ絵本の紹介がありました。また、しまださんが自身で創作された絵本と歌を生演奏で披露され、「そのままのあなたがすてき」というメッセージを伝えてくださいました。取り組む場所が変わっても、うちどくに託す思いは変わりません。他市の実践を知ることで、伊万里市のうちどくへの思いを新たにした講演会でした。

~伝えたいことを絵本を通して~ 手作り絵本ワークショップ

 また、ワークショップでは最初に厚紙と画用紙で絵本の形を作りました。中のページには好きな食べ物の形に切った色紙を貼り付けたり、思い思いの絵を描いたりしながら、世界にたったひとつの自分だけの絵本ができあがりました。参加者からは「絵本づくりを通して子どもと過ごす貴重な時間となった」、「絵本を手作りすることによって、普段よりもっと本を身近に感じられた」といった声を聞くことができました。


図書館めばえの日

 今年で25回目となる「図書館めばえの日」。平成6年2月26日、図書館建設過程での起工式の際、図書館の完成を心待ちにしていた市民と関係者が建設予定地を歩いてまわり、手作りのぜんざいでお祝いをしたのが始まりです。
 ぽかぽかとした春を感じる陽気の中、図書館フレンズいまりから来館者に約300杯のぜんざいがふるまわれました。また古本市やいすの木合唱団のコンサートも行われ、たくさんの市民とともに伊万里市民図書館の発展と未来をお祝いすることができました。



 
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★4面(1)

行事案内

★ミニ上映会★
 ・4月21日(日)14:30~ 『たのしいたのしいアニメコレクション』
 ・5月19日(日)14:30~ 『あらしのよるに ひみつのともだち』

★布絵本展示「ピーターのいす」★
  4月23日~5月12日のこどもの読書週間に合わせ、展示コーナーにて布えほんを展示します。

★こども上映会★ 
 5月5日(日)14:30~ 『サンリオ映画シリーズ 親子ねずみの不思議な旅』

★一般上映会★
 4月11日(木)・28日(日)14:30~ 『三十九夜』

 
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★4面(3)

利用状況(平成30年12月・31年1月)

伊万里市民図書館利用点数
(月別)
12月
(開館:22日)
1月
(開館:23日)
市民図書館(公民館含む)23,144点24,954点
自動車図書館(ぶっくん)10,795点11,265点
全館合計33,939点36,219点


12月~1月中に貸出が最も多かった本を紹介します 
 1位 『チキンラーメンの女房』 安藤百福発明記念館/編
 2位 『沈黙のパレード 東野圭吾/著
 3位 『魔力の胎動』 東野圭吾/著
 
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