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おすすめの本
 

No.757  令和6年1月

『パンダを飼ったらいくらかかる?』『ワーキングドッグ』
北澤 功/著 日経ナショナルジオグラフィック

 「宝くじで数億円当たったら何に使う?」。お金をめぐる妄想といえば、誰しも一度は思い描いたことがあることでしょう。金額の大きさにぼんやりとしたお金の使い道しか思い浮かばないかもしれませんが、本書での試みは、憧れの動物と一緒に暮らした時にかかる月々のお金を、獣医師の著者が具体的な数字を算出してリアルに考えています。
 アザラシ、アルパカ、キリンなど動物園や水族館でしかお目にかかれない動物から身近なペットを含む32種を掲載。法律や規則、コスト面からも個人では飼えない動物たちですが、妄想の世界で動物と触れ合ってみませんか。
(Y.O)
福澤 めぐみ/編著 緑書房

 私たちの暮らしを助けてくれる働く犬たち、ワーキングドッグ。警察犬や盲導犬が有名ですが、犬たちの活躍はもっと多岐に渡ります。 
 この本は、多くの種類のワーキングドッグの仕事を豊富な写真とともに紹介し、その育成や引退後の生活についても取り上げた本です。病院を訪問して患者の心を癒すファシリティドッグや、生態系を脅かすマングース等の外来種を探す外来種探索犬といった、新しいワーキングドッグについても知ることができます。また、その活動を可能とする嗅覚等の犬の能力についても掘り下げて解説されています。 
 人間の社会を支えるために頑張る犬たちを知る一冊です。
(S.S)

『ChatGPTとは何か ~初心者でもわかる 自然な会話も高精密な画像も 生成AIの技術はここまできた~』『どうしてそうなった⁉いきものの名前 奥深い和名と学名の意味・しくみ・由来』
松尾 豊/監修 ニュートンプレス

 インターネットの発達で、日常生活に変化が起きています。そんな中、“ChatGPT”をはじめとした生成AIが身近になりつつあります。これは指示に応じて適切な文章や画像、音楽や動画を作成できる人口知能です。 
 本書ではChatGTPの紹介から使いこなすヒント、AIだからできることを紹介しています。そして、それらの構造やChatGTPを支える技術力についても紹介しています。人口知能はどのように発展し、学習するのでしょうか。メリットだけでなく課題も多く、まだまだ議論の余地がありそうですが、今後のために学んでみませんか?
(M.O)
丸山 貴史/著 岡西 政典/監修 緑書房

 いきものの名前には私たちが普段使う日本語の名前「和名」と、世界中で使われる生物学上の名前「学名」があります。私たち「人間」でいうと、和名では「ヒト」、学名では「ホモ・サピエンス」となり、これは世界で最初につけられた歴史ある学名の1つでもあります。 
 和名は基本的に「特徴+グループ名」で表されます。そのため、細かくグループ分けをすると名前が長くなってしまいます。例えば「ハイイロジェントルキツネザル」。4つの意味を持った単語の組み合わせで構成されており、長い種名がつけられました。しかし、「ブラックタイガー」はどうでしょう。「黒い+虎」=エビの名前??必ずしも法則通りというわけではなさそうです。
(A.K)

『道長ものがたり』『私の源氏物語ノート』
山本 淳子/著 朝日新聞出版

 摂関政治や「この世をば」の和歌で知られている藤原道長。平安を代表する権力者の印象が強い道長ですが、一家の末っ子として生まれ、元は最高権力者に就く立場ではありませんでした。
 天運ともいえる、兄たちの死や、政治的ライバルの自滅があったからこそ掴んだ頂点の座で、道長はどんな思いで生き、死んでいったのか。
 道長の日記『御堂関白記』のほか、『枕草子』『紫式部日記』など女房たちの実録、『栄花物語』『大鏡』といった後代の道長観を反映している歴史物語を紐解きながら、様々な資料をもとに道長の心を探っていきます。
(S.M) 
荻原 規子/著 理論社
 
 源氏物語には、読めば読むほどムラがあったり、でこぼこ感があったり、なにか統一されていないあたりが見えてくるのだそう…。部分部分によっては、話しの色合いや和歌の頻度、言葉使いのくせも、微妙に違うらしいのです。現代語では伝わらない、そこを読み解くことで源氏物語がいっそう楽しめます。
 これは、源氏物語を読む人に向けた読書ノート。単なる解説書ではなく、源氏物語オタクのための一冊です。 自分なりの解釈を楽しみながら、ストーリーや登場人物に思いを馳せてみませんか?
 (Y.N)