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おすすめの本
 

No.651 平成31年4月

『思わず考えちゃう』『昭和よ、』
ヨシタケシンスケ/著  新潮社

 『りんごかもしれない』『ふまんがあります』等でお馴染みの、ヨシタケシンスケさんによるスケッチ解説エッセイです。
  日常の、いわゆるくだらないことから真面目なことまで、筆者が思わず考え込まざるを得ない状況に遭遇したときのスケッチとその解説が、笑いと脱力を誘います。「7時ってくつしたみたい」「ねえ、うんちついてる?」などなど、目次を眺めているだけでも何とも言えないおかしさが沸いてきて、中身が気になること間違いなし。  
 どこから読んでも楽しめる大人の絵本です。
 (A.K)

山藤 章二/著  岩波書店

 平成が終わり、いよいよ令和の時代の幕開けです。64年間続いた昭和という時代は歴史のひとつになりつつありますが、著者は「私の芯の部分は昭和という時代によって培われた」と語っています。
 イラストレーターとして関わりを持った作家との思い出、家族の事、昭和に流行ったものなど、著者が82年間で目にしてきたもの経験したことをふり返り、昭和に思いをめぐらせたエッセイ集です。
 巧みな似顔絵や鋭い世相風刺漫画で評価を得た著者。文章も愉快、痛快です。
  (Y.O)
『平成の天皇・皇后両陛下 珠玉のおことば』『全国作家記念館ガイド 全国258館』
天皇/述 皇后/述  扶桑社

 
平成の時代が終わり、新しい令和の時代が始まる今、平成の天皇・皇后のお言葉と共に30年の歳月を振り返ってみませんか? 
 海外でのご公務、また日本全国へ足を運ばれ、47都道府県を2巡回された平成天皇・皇后。各地での人々との交流、また社会的事象や痛ましい事件、そして自然災害被災地や慰霊の地での祈り、その時、その場所で感じたお気持ちなどが綴られています。
 伝統を大切にしながら、その時代に即したより良い皇室の在り方を模索されてこられた両陛下。国民への愛溢れるお言葉が心に沁みいります。

(M.T)
作家記念館研究会/編  山川出版社

 皆さんにはお気に入りの一冊がありますか?そしてその本の作家について知りたいと思った事はありませんか?この本では北は北海道から、南は九州まで日本全国にある作家記念館を紹介しています。
 新元号「令和」の典拠とされる万葉集について調査した作家や、時代劇やミステリー等多くのシリーズを残した作家の他、漫画、詩、シナリオ作家等あらゆるジャンルの作家記念館を網羅しています。
 館内の様子や作家の作品などが掲載され、魅力あふれる一冊です。
      (Y.E)
『ソロ活女子のススメ』『メジャーをかなえた雄星ノート』
朝井 麻由美/著  大和書房

 どこかに出かけるのも、何かを食べに行くのも一人だと、気が引けてしまうことありませんか?それはなぜ?と疑問に思ったのが著者でした。
 ひとりの人は、独りぼっちでかわいそうというイメージ先行型から、時代は「ひとり遊び」の時代です。カラオケでは歌い放題。映画も自分の好きなものが見られます。焼肉だって、自分の好きな部位だけ食べてもOK!ひとり遊びの達人が「ソロ活の楽しみ方」を伝授します。
 著者が実践したこともある、おすすめの「ソロ活」も紹介されています。みなさんも「ソロ活」にチャレンジしてみませんか? 
 
  (A.U)


      
菊池 雄星/著  文藝春秋

 2019年1月、メジャーリーガーとなった菊池雄星。彼は中学の頃に「プロに行く」という夢を持ち、恩師からのすすめで日記を書き始めました。書くことで、好調の日もそうでない日も自分自身と向き合えたと言います。さらに目標を掲げ、書けば書くほどに自分の思いが強くなっていったそうです。
 この本には、目標達成用紙や自己分析、彼の決意など、当時の菊池少年が書いたありのままが掲載されています。プロ野球の道からさらにメジャーへと挑戦し続ける彼が、夢を叶えるために書くことの大切さを訴えます。

(R.K)