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おすすめの本
 

No.649 平成31年3月

魔眼の匣の殺人迷路の外には何がある?

 今村 昌弘/著  東京創元社

 

 紫湛荘の事件から落ち着きを取り戻した葉村と比留子。そんな時に葉村が見つけたのは、紫湛荘の事件にも深く関わっていた班目機関に関する雑誌の記事でした。

 2人はその真相を探るべく、班目機関の施設が残るという好見地区へ。そこには魔眼の箱と呼ばれる施設が1人の老女と共に残り、預言者と言われるその老女は「あと2日のうちに4人死ぬ」と預言を告げていたのでした。

 外界と繋がる橋を燃やされ、魔眼の箱に取り残されてしまった葉村や比留子を含む9人の男女。預言を知る8人に残された時間は48時間。大ヒットシリーズ第二弾です。

                   (A.U)

 スペンサー・ジョンソン/著  扶桑社

 

身近に起こりうる様々な変化に対してどう対応していますか?

 本作は、大ベストセラーとなった『チーズはどこへ消えた』の続編です。迷路の中で暮らす小人二人とネズミ2匹。前作では、突如として消えたチーズを探し求めることを選んだネズミと小人のホーが迷路に出ていくところまで。今作では、一人迷路に残った小人のヘムのその後の物語が綴られています。

 迷路の中で出会う新たな友達との旅は、ヘムに変化と発見をもたらします。

がんばってるのにうまくいかない、そんな人に読んで欲しい一冊です。

                  (M.T)
ドライブイン探訪ねこ背が治る!寝たまま「耳ピタ」ポーズ

 橋本 倫史/著  筑摩書房

 

 昭和の日本では、国道沿いに数多く点在していたドライブインですが、時代の流れとともに姿を消しつつあります。この本は、2011年からドライブイン巡りをしている著者が、店を営む人々に焦点をあて、取材をした記録です。

 宿泊施設とともに営業を続けた店や特色ある土産物を販売している店、回転式展望台を持つ店など、個性的なドライブインも多数あり、それぞれに経営側の思いや楽しさ、そして営業を継続していくことの難しさなどが綴られています。平成が終わりを迎えようとしている今、昭和の頃に花盛りだったドライブインを懐かしんでみませんか。

                   (R.K)

 小林 篤史/著  KADOKAWA

 

人間の8割がねこ背、またはねこ背予備群だと著者は言います。その改善に効果的なのが両手を真っ直ぐ上げて耳にピタっとつけるだけの「耳ピタポーズ」。多くの方がお悩みであろう肩こりや冷え性などもこのポーズひとつで改善できるというのです。

良い姿勢を保つためのバッグの持ち方や座り方など、普段の生活から見直すことができるワンポイントアドバイスも掲載。昔からねこ背がコンプレックスだったわたしも、絶賛「耳ピタポーズ」継続中です。体が伸びてスッキリ!気分もほぐれて気持ち良いですよ。

                  (A.K)
地域おこし協力隊 10年の挑戦』 大好きな町に用がある
 椎川 忍ほか/編著  農山漁村文化協会

 

現在、20代から30代の若年層の地方移住希望者が増加しつつあります。一方で、地方出身の若者は町を出て行ってしまい、過疎化が進んでいる地方がほとんどです。

そんな互いのニーズを満たそうと始まった「地域おこし協力隊」。特産品を用いたPR法や「地域おこし協力隊」と芸人という二足のわらじで活動する女性など、全国にある「地域おこし協力隊」の中でも特色ある例を取り上げ紹介します。地方で新しい風を起こそうと奮闘する彼らの活躍をご覧ください。

                   (A.K)

 角田 光代/著  スイッチ・パブリッシング

 

作家の角田光代さんは24歳のとき予定を決めずに一人タイを旅しました。それがきっかけで、30年近くたった今でも一人旅を続けています。

旅のスタイルは時代とともに変わり、ガイドブック頼りに目的地を探していた頃と違って、ネットで旅先の情報は手に取るようにわかるようになりました。けれどもずっと変わらない旅の醍醐味は、旅をしなければ会うことのなかった人との出会いだと綴っています。

アジア、ヨーロッパ、国内を巡る旅のエッセイです。

                  (N.K)