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おすすめの本
 

No.646 平成31年2月

昆虫は美味い!』そして旅にいる』

 内山 昭一/著  新潮社

 
 イナゴにハチノコ、カイコにバッタ…。世界には、昆虫を食べる文化や風習があります。実際には、2000種類近くの昆虫が食べられているというから驚きです。人類の誕生からひもとけば、祖先は身近なたんぱく源として日常的に食べてきていることは揺るがない事実なのですが…。

 昆虫料理研究家の著者が、食材としての昆虫をいろいろと紹介。怖いもの見たさにページをめくり、ついつい想像してしまう一冊です。

 国連食糧農業機関(FAO)が、2013年に、昆虫食を推奨する報告書を出してから、脚光を浴びている昆虫食の世界へ、さあ、どうぞ。

(Y・N)


 加藤 千恵/著  幻冬社 


 気の合う仲間と一緒に出かけたり、姉妹で出かけたり、あるいは一人で出かけるなど…「旅」は心と体をリフレッシュさせてくれます。本書には「旅」をテーマにした短編が8話収められています。

 友人の結婚式のため長年の憧れだったハワイへ、コツメカワウソを見るために千葉の動物公園へ、亡くなった父が行きたがっていたというミャンマーへ…。それぞれの旅で心が揺れたり、気付きがあったり。

 人生において、大きな意味を持っている「旅」にまつわるストーリーをお楽しみください。

(R・K)

はじめて学ぶLGBT』怪物の木こり』

 石田 仁/著 ナツメ社 


 LGBTという言葉は一般的になったけど、具体的に何に困っているの?国や自治体の取り組みは?何がどう変わってきているの?最近耳にするSOGIって何?といった疑問をスッキリ解決!これまでありそうでなかった、LGBTの基礎知識だけでなく、セクシャリティ全般に関する歴史、文化、教育、医療、健康、ビジネス、法律、行政の取り組みを網羅的に紹介した本です。現在、山積している課題について統計調査などを元に細かく解説しています。
 これから企業・学校でLGBTに関する研修や教育に携わる方には必読の一冊です。
(M・T)

 倉井 眉介/著 宝島社

 壁に蔦が絡み合う異様な雰囲気を放つ洋館で、幼児が4人保護され、さらには裏庭から15体の小さな遺体が発見されるという凄惨な事件から物語は始まります。事件から26年後、敏腕弁護士でありながら、人命を奪うことに快楽を感じるサイコパスという裏の顔を持つ二宮は、『怪物マスク』をかぶった人物に斧で襲われます。頭に重傷を負い、その怪我がきっかけで彼の脳から信じ難いものが発見されることに…。一方、世間では頭を叩き割って脳を持ち去るという猟奇的な連続殺人事件が発生します。

  2つの事件の関係、そして『怪物』が二宮を襲った理由とその正体とは…。

(Y.U)

江戸の闇風 ~黒桔梗裏草紙~』 使い果たす習慣』
 山本 巧次/著 幻冬舎

 美人で評判の常盤津師匠お沙夜。しかし、その裏稼業は大泥棒でした。ある時、ひょんなきっかけで借金に苦しむ兄妹を助けることになりましたが、助けたのにあまり喜ばれず、そのうえ、兄のほうが何者かに殺されてしまいます。
 事件にきな臭い匂いを感じた沙世は、相棒の彦次郎と共に真相を探るうちに、八千両もの大金の動きを嗅ぎつけます。あわよくばと八千両を狙うお沙世たちでしたが、その裏には大悪党が控えており、お沙世たちにもその魔の手が迫ります。
 この大金を巡る攻防の結末は?
  (A.U)

 森 秋子/著  KADOKAWA


 新しい機能を持った商品が次々と出てくる現代、早急に使うものでなくても「いつか必要になるかも…」とつい買ってしまうことはありませんか?著者も以前はストックを溜め込み、部屋がもので溢れてしまうことがあったそうです。そんな彼女が使い果たす生活に目覚めたのは、苦し紛れに使ったビニール袋を丸めただけのお手製スポンジ。自分の手になじむ使い心地に一気に引き寄せられ、それからというもの身軽な生活にのめり込んでいきました。

 エコでお財布にもやさしい「使い果たす習慣」、家の中だけでなく心もスッキリと軽くなりますよ。

(A.K)