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おすすめの本
 

No.645 平成31年1月

トラペジウム40代から高まる失明のリスク

 高山 一実/著  KADOKAWA

 

 絶対にアイドルになる。心にかたく誓った東ゆうこ。目標達成のために、自分に課した決まりを守りながら高校生活を過ごしていました。

 そんなゆうこが、目標達成のため絶対に成功させなければいけないこと・・・それは東西南北の美少女を仲間にすることでした。

 希望どおりの仲間も見つけ、ますます夢の実現のために進んでいくゆうこでしたが、徐々に仲間たちとの間に溝がうまれていってしまい・・・。

 現役アイドルが描く、アイドルを夢見る女の子の10年間を描いた青春の物語です。

                   (A.U)

 舘 奈保子/著  1万年堂出版

 

最近近くの文字が読みづらい、目が霞んで見えにくいなどの症状から老眼だから仕方ない…と自己判断をしていませんか?加齢による老眼や、誰もがかかる白内障のせいだろうと軽く考えている方、視力は良いから関係ないと思っている方こそ、症状に気付かないまま失明してしまうかもしれません。

痒み・痛み・乾き・霞目・視界のゆがみなど、日常だれもが感じる症状がどういった病気の前兆なのか、またその病気の危険性を強く訴えています。大切な目を守るため、間違った判断をする前に読んで欲しい一冊です。

                  (M.T)
『還暦着物日記』『ひきたよしあきの親塾』

 群 ようこ/著  文藝春秋

 

作家の群ようこさんは、20代の頃からたまに着物を着るようになり、今では洋服より和服が好きで、出かける時だけでなく家の中でも着物を着ているそうです。着物を着てでかけると、通りすがりの子どもたちは決まって「今日花火大会があるのかな?」と言うそうです。40年かけて集めたお気に入りの着物と帯、それに草履や帯どめまで、季節に合わせてたくさんのカラー写真で紹介しています。

さらに、どんな時にどんな思いでそのコーディネートをしたかも教えてくれています。
                   (N.K)

 ひきた よしあき/著  朝日学生新聞社

 

 子どもの「読む力」、「書く力」、「考える力」、「表現する力」を伸ばしていくためにはどのようにすればよいのでしょうか。この本は「人は言葉の力で変われる」という著者が、子育て真っ最中の家庭に向けて、国語力をアップさせるための秘訣を語っています。

 学習を取り巻く環境が変化しても変わることのない親子のあり方という本質的な部分にも触れてあり、自分自身の子どもとの向き合い方をふり返るきっかけにもなる一冊です。

                  (R.K)

『「地方ならお金がなくても幸せでしょ」とか言うな!』 『不老不死のクラゲの秘密』
 阿部 真大/著  朝日新聞出版

 

 地方に住む人にとっては興味深いタイトルの本で、副題には、日本を蝕む「おしつけ地方論」と付けられています。都会に住む人は、地方には美しい自然や地域のつながりが現存し、懐かしい風景があるものと錯覚しているようですが、郊外では意外にも都会と同じような問題も起きています。

 そういった感覚のズレを、この本では様々な視点から指摘しています。佐賀県でも撮影が行われた映画『悪人』のシーンを引用して、地方に住む若者の現状や、都会との格差なども説明しています。
 見ている側と見られる側の視点が異なるように、都会から見た地方の現状だけではなく、実際の状況に気づくことが大切だと述べられています。
 

                       (K.S)

 久保田 信/著  毎日新聞出版

 

 クラゲは実に不思議な生き物です。その中でもベニクラゲは大きな傷を負っても体を再生することができ、不老不死と言われています。最大でも直径1センチ程度という小さな体のどこにそれほどのエネルギーが隠されているのでしょうか。

ベニ(紅)クラゲには、名前の由来にもなった「口柄」という赤色の器官があり、その他にも優れた機能を持つ器官がたくさん!これが不老不死の秘密を解くカギとなるのです。

 「ベニクラゲと人間は“あまりにも異なる生命体”では決して無い」と著者は言います。つまりは人間も「死なない」可能性を秘めているということ!?果たして生き物の未来はどうなるのでしょうか。  

                  (A.K)