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おすすめの本
 

No.639 平成30年10月

清須会議 秀吉天下取りへの調略ことことこー

 柴 裕之/著  戎光祥出版

 
 明智光秀が起こした「本能寺の変」。この日織田信長、信忠親子が世を去る。その後光秀を討ち果たすも、織田家の家督を誰が相続し、この先の政権をどう運営していくのか多くの事を決定する必要があった。
   そこで後に「清州会議」と呼ばれる話し合いを宿老4人が行うが、光秀を討ち発言力を増した秀吉と古参重臣の勝家の争いとなり、秀吉が主導権を握っていく。

 秀吉の天下人へのターニングポイントとなった清須会議を、最新の資料を基に分析する。

(Y.E)


 阿川 佐和子/著  角川書店 


 二十八歳で嫁いだものの、十年の結婚生活にピリオドを打ち、実家に戻った香子。年をとった両親と再び暮らしはじめた彼女に、父は「母さんは呆けた」と言います。ただの物忘れにとどまらぬ症状を心配し、母と一緒に物忘れ外来を受診。さらに、突然、父が亡くなるという不幸が彼女を襲います。

 フードコーディネーターとして仕事をする傍ら、母親の認知症と向き合い、仕事と介護を両立させようと努力する香子の姿が描かれています。著者自身の介護の実体験も盛り込まれており、ユーモアに溢れた一冊です。
                 (R.K)



世界史を変えた13の病』『安藤百福とその妻仁子
 ~インスタントラーメンを生んだ夫婦の物語

 ジェニファー・ライト/著

      鈴木 涼子/訳  原書房 


 現代は医療の発達がめざましく、治せる病気も増えています。しかし、人類は長い歴史の中で、様々な「病」に苦しめられてきました。中には医師が原因だったという病も…。そのような苦しい時代にも、治療法を何とか見つけようと奮闘した人々がいました。

 病によって引き起こされた周辺への影響にもスポットを当てたこの本。病のイメージに振り回された人々が起こした行動や、生まれた文化など、これまで歴史の隅に埋もれていた真実を明らかにしていきます。

(A.K)

 青山 誠/著  KADOKAWA

 現在放送中の朝ドラのモデルとなっている安藤百福とその妻仁子。百福の人生は世界初、インスタントラーメンを開発したことが有名ですが、その人生はまさにジェットコースター。その百福の妻となった仁子の人生もまた、そのジェットコースターに同乗する山あり谷ありの人生でした。
 どんな時でもバイタリティーあふれる百福とそれを支え続けた仁子。二人が残した軌跡をたどりながら、ドラマではわからない本当の百福と仁子の人生に迫ります。

(A.U)
銀河食堂の夜』 『スティーブ・ジョブズ
  世界を興奮させる組織のつくり
 さだ まさし/著  幻冬舎

 東京の葛飾区四ツ木に忽然と出現し、今では近所の人々の馴染みの店となった「銀河食堂」。そこは店内の雰囲気が心地良く、品のいい物腰で無駄口の少ない、ちょっと謎めいたマスターが迎えてくれるバーのような居酒屋です。
 今日も蕎麦屋の店主のテル、コンピュータ会社勤務のブン等がゆるゆると集まって、酒を飲みながら悲喜こもごもの語りが繰り広げられます。
 落語のような小気味いい文面で、心がふわっと温かくなる、下町の人情味あふれる6作の短編が綴られています。銀河食堂の扉を開ければ、もう常連の仲間入りです。  
             
                 (Y.O)
  

 桑原 晃弥/著  朝日新聞出版


 最近ではおなじみとなったiPhoneやiPadなど、革新的な製品を世に送り出し、今なお躍進を続けるアップル社の強さはどこからきているのでしょうか?
 その背景には、2007年に亡くなって以降も語り継がれるスティーブ・ジョブズ氏の組織論があります。ピクサー時代やアップル社を退社した際など、ジョブズ氏の数々の製品だけでなく、様々な状況での組織作りについてのエピソードが豊富に解説されています。

 また、各ページに見出しとまとめがあり、どのページも標語としても読むことができます、経営者だけでなく、全ての人に仕事に取り組む姿勢を示してくれる一冊です。

(Y.U)