コラム

「まちづくり出前講座」実施中

  「まちづくり出前講座」を行っています。全部で64ある講座のうち、「スマホを使った図書館活用法」、「家読について」、「絵本の見せ方、読み方、選び方」、「いきいき脳活!音読教室」の4つの講座を図書館が担当いたします。「いきいき脳活!音読教室」は館長が受け持ちますが、今年は伊万里市が平成21年に作成した「伊万里市童謡歌集」を使い、「童謡・唱歌の歌詞を読み解いて歌おう!」という内容で講座を行っています。

 子どものころ歌っていた懐かしい童謡や唱歌の歌詞も、大人になり歳を重ねて再び読み返すと、昔とは違った風景が見えてきたり、新たな気づきがあったりするものです。この講座ではみなさんと一緒に歌詞を読み解き、童心にかえって童謡や唱歌を歌います。

 童謡や唱歌には人の心を落ち着かせる効果があり、作詞・作曲者の思いに触れることで心が動きます。心を動かすことは脳活にもつながり、声を出して歌詞を読み歌うことは身体にいい影響を与えます。なによりもみなさんが歌って笑顔になることが目的です。

 5月には松浦町「いまだけ会」の皆様に、また、6月にはJA伊万里東部支所女性部「ドリーム会」の皆様に向けての講座を行いました。「浜辺の歌」「シャボン玉」「伊万里賛歌 第8章」の3曲の歌詞を読み解き、最後は皆さんで一緒に歌いました。ご参加いただいた皆さんの笑顔がとても印象的でした。これからも多くの方々にこの出前講座をご活用いただければと思います。

新館長に就任しました!

 市民の皆様、初めまして。4月1日より伊万里市民図書館の館長を拝命いたしました墨谷誠一(すみたに せいいち)と申します。この伊万里市民図書館は全国からたくさんの方々が視察に来られるような伊万里が誇る素晴らしい図書館です。その館長を拝命しましたことをとても光栄に思っております。市民図書館は「図書館フレンズ」会員の皆様をはじめ、多くのボランティアの皆様の協力を受け、昨年、30周年を迎えることができました。30周年という大きな節目を迎え、また新たなスタートを切った市民図書館ですが、新しく就任した館長として、今後も市民の皆様の協力を得ながら、私なりの新たな風を吹かせることで、魅力あふれる図書館づくりを進めていきたいと思います。どうぞ今後とも伊万里市民図書館をよろしくお願い申し上げます。職員一同、皆様のご利用を心からお待ちしております。

本と人、地域をつなぐ 図書館ボランティア

 個別化が進む現代社会では、人と人との緩やかなつながりが見えにくくなっています。そんな時代に、静かに図書館や地域を支えているのが、ボランティアの存在です。
 たとえば伊万里市民図書館では、環境整備はもちろん、イベントの企画実施や広報活動、視察対応、資料作成など多方面に市民が積極的に関わり、本を介して多様な人々に出会いの場と機会を提供しています。図書館ボランティアにとっては、得意分野や関心を社会に役立てる喜びがあり、生涯学習の実践や居場所づくりにもつながります。
 一方、図書館にとっては、市民の視点が加わることで、より地域に根差した開かれた公共空間が生まれます。まさに互恵的な関係で、図書館は市民とともに育つ教育施設なのです。本と人を結ぶ図書館ボランティアは、分断の時代に「共に生きる感覚」を取り戻す大切な営みと言えるでしょう。
 特別な資格も技能もいりません。まずは、最寄りの図書館を訪ねて、できることから関わってみませんか? あなたの一歩が、地域の温かなつながりを広げていきます。

(統括管理者 鴻上哲也)

<佐賀新聞 2026年03月20日 付「いすの木のもとで」より>

 

★佐賀新聞「いすの木のもとで 伊万里市民図書館だより」はこれで終了しました。

ご愛読、ありがとうございました。

レファレンスサービス 幅広い情報源で「知」提供

 図書館には、調べもののお手伝いをするレファレンスサービスがあります。ある日、利用者から「消費税増税に対する賛成・反対の意見を知りたい」との相談がありました。
 司書は、紙資料の書籍や雑誌記事に加えて、商用データベース「日経テレコン」を使い、キーワード検索で関連記事を提示しました。これにより、新聞や経済誌記事の多角的な意見と最新情報を効率的に提供することができました。
 このように当館では、ビジネス・社会課題の背景を掘り下げる際に、単なる紙情報の紹介だけにとどまらず、商用データベース(ジャパンナレッジ、日経テレコン、D1-Law、佐賀新聞電子版、ルーラル電子図書館、DATASALAD)を情報源に組み込むことで、より多面的で最新の情報ニーズに応えるようにしています。
 図書館のレファレンスサービスは、紙資料・ウェブ情報・有料データベースを組み合わせて、使える「知」を無料で提供する最強の情報提供手段です。

(統括管理者 鴻上哲也)

<佐賀新聞 2026年02月20日付「いすの木のもとで」より>

楽しく学び合い、住民と交流 外国人向け絵本教室

 先日、伊万里市内で暮らす外国の青年たちを対象に、日本語や文化についての理解を深めるワークショップ「えほんでまなぶ日本」が開催されました。日頃から在住外国人の支援と交流をボランティアで行っている「日本語教室いまり」の皆さんの協力を受けて教育委員会が行いました。
 昨年、市内で起きた外国人による痛ましい事件の際には、すぐさま市長が冷静な対応を市民に呼びかけ、差別や偏見が広がることはありませんでした。図書館は、人と人とを分ける場所ではなく、そっとつなぐ場所です。多文化を知る本や展示は、誤解や孤立を防ぐ小さなきっかけになります。大切なのは、特別扱いではなく、同じ地域で暮らす一人として迎える姿勢です。
 今回のように、絵本を通して楽しく学び合い、互いを知る時間を得ることは、外国人が日本の言葉や習慣・文化について学ぶだけでなく、地域住民との交流を深めることにもつながります。これこそが、多文化共生社会を支える基盤としての図書館の役割といえるでしょう。

(統括管理者 鴻上哲也)

<佐賀新聞 令和8年1月23日付「いすの木のもとで」より>