コラム

開館26周年を迎えました!

 伊万里市民図書館が開館26周年を迎えました!
 全国各地に魅力的な図書館が続々と誕生する中、当館が長い年月を経ているにもかかわらず、依然として市内外からの注目や関心を集めていることについて、多くの人々から不思議がられます。
 しかし、この理由は明快です。1つめは、計画や建設の段階から市民と行政が二人三脚で取り組み、完成後も市民との協働を貫きながら図書館運営に取り組んできた稀有な歴史。2つめは、司書の高い専門性に裏打ちされた上質な図書館サービスと、それを楽しむ市民の民度の高さ。3つめは、建築物としての美しさと、細部までこだわりぬかれた機能的な設備の数々です。
 そして、26年を経過した現在でも色褪せることなく、これらの特色に絶妙なアレンジを加えながら維持・発展していることに、多くの感嘆の声が寄せられているのです。実にありがたいことです。
 これからも伊万里市民図書館が、ますます皆様から愛され、発展していきますよう、そして、図書館を利用してくださる皆様の生活がより豊かになりますよう、職員一丸となって一層の努力を続けて参ります。

「密」にならないイベント

 7月7日は、伊万里市民図書館26年目の開館記念日です。今年も、大勢の皆さんに集まっていただく「図書館☆(ほし)まつり」は開催できませんが、有志の皆さんと職員で話し合い、代替イベントとして「天の川としょかん」を開催することにしました。
 ホールを宇宙に見立てて、天の川の上に宇宙やロマンス関連の本をたくさん並べます。参加者はめいめい好きな本を借りたら、その場所にメッセージを書いた星型カードを置きます。11日までの期間中には願い事いっぱいの天の川が完成する予定です。
 「密」にならなくても、本でつながる人の温かさを感じられるイベントをめざしています。(館長 鴻上哲也)

<佐賀新聞 令和3年6月28日付「いすの木のもとで」より>

偶然の本との出会い 人生をより豊かに

 図書館の書架の間を歩いていると、思いがけない本や忘れられない本と巡り合うことがよくあります。
 インターネットを使えば、欲しい本がすぐに手に入る時代ですが、自分の経験とカンを頼りに面白そうな本を探す。特に目的もなく、ゆっくり時間をかけて、本の森を散策するのは、ぜいたくな休日の過ごし方とも言えるでしょう。
 今でこそ、読書の好みが確立している人も、最初は友達から紹介してもらったり、立ち読みした作家にハマったりしたところから始まったのではありませんか?
 偶然の本との出会いが、あなたの人生をより豊かなものにするかもしれません。本とのときめく出会いを、図書館でお楽しみください。(館長 鴻上哲也)

<佐賀新聞 令和3年5月31日付「いすの木のもとで」より>

図書館と“DX”

 最近よく目にする「DX」という言葉。これは、デジタルトランスフォーメーションを略したもので、簡単に言えばITの浸透が人々の暮らしをより良い方向に変化させることです。
 伊万里市民図書館には、「おすすメール」というサービスがあります。あらかじめ、好きな著者名や興味のあるキーワードを複数登録しておけば、その条件にピッタリの新着図書があった場合にメールでお知らせするというシステムです。仕事や趣味に関する図書、お気に入りの作家の新刊情報を手軽に入手できます。
 コロナ禍の中、図書館における「DX」はますます加速化する可能性があります。身近な図書館を、もっと便利に使いこなしたい方は、どうぞ図書館員にご相談ください。(館長 鴻上哲也)

<佐賀新聞 令和3年5月3日付「いすの木のもとで」より>

※この記事と一緒に掲載されていた写真のキャプションで「大坪保育園」とあるのは「伊万里保育園」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。

ブックスタート事業

 NPO法人やベンチャー企業、自治体などが社会貢献性の高い事業を行う際に、クラウドファンディングで資金を調達することが増えています。
 現在、伊万里市では市内の赤ちゃんに絵本を贈って親子で読み語りを体験してもらう「ブックスタート事業」について、コロナ禍の中で再開するために寄付をお願いしています。
 税金控除のほか、市外に住んでいる人であれば、寄付額に応じた市の特産物を返礼品として受け取ることができますので、新しいボランティアの形として協力してもらえると幸いです。
 詳しくはQRコードからホームページを開くか、伊万里市民図書館、電話0955-23-4646まで問い合わせしてください。(館長 鴻上哲也)

QRコード

<佐賀新聞 令和3年4月5日付「いすの木のもとで」より>