コラム

「密」にならないイベント

 7月7日は、伊万里市民図書館26年目の開館記念日です。今年も、大勢の皆さんに集まっていただく「図書館☆(ほし)まつり」は開催できませんが、有志の皆さんと職員で話し合い、代替イベントとして「天の川としょかん」を開催することにしました。
 ホールを宇宙に見立てて、天の川の上に宇宙やロマンス関連の本をたくさん並べます。参加者はめいめい好きな本を借りたら、その場所にメッセージを書いた星型カードを置きます。11日までの期間中には願い事いっぱいの天の川が完成する予定です。
 「密」にならなくても、本でつながる人の温かさを感じられるイベントをめざしています。(館長 鴻上哲也)

<佐賀新聞 令和3年6月28日付「いすの木のもとで」より>

偶然の本との出会い 人生をより豊かに

 図書館の書架の間を歩いていると、思いがけない本や忘れられない本と巡り合うことがよくあります。
 インターネットを使えば、欲しい本がすぐに手に入る時代ですが、自分の経験とカンを頼りに面白そうな本を探す。特に目的もなく、ゆっくり時間をかけて、本の森を散策するのは、ぜいたくな休日の過ごし方とも言えるでしょう。
 今でこそ、読書の好みが確立している人も、最初は友達から紹介してもらったり、立ち読みした作家にハマったりしたところから始まったのではありませんか?
 偶然の本との出会いが、あなたの人生をより豊かなものにするかもしれません。本とのときめく出会いを、図書館でお楽しみください。(館長 鴻上哲也)

<佐賀新聞 令和3年5月31日付「いすの木のもとで」より>

図書館と“DX”

 最近よく目にする「DX」という言葉。これは、デジタルトランスフォーメーションを略したもので、簡単に言えばITの浸透が人々の暮らしをより良い方向に変化させることです。
 伊万里市民図書館には、「おすすメール」というサービスがあります。あらかじめ、好きな著者名や興味のあるキーワードを複数登録しておけば、その条件にピッタリの新着図書があった場合にメールでお知らせするというシステムです。仕事や趣味に関する図書、お気に入りの作家の新刊情報を手軽に入手できます。
 コロナ禍の中、図書館における「DX」はますます加速化する可能性があります。身近な図書館を、もっと便利に使いこなしたい方は、どうぞ図書館員にご相談ください。(館長 鴻上哲也)

<佐賀新聞 令和3年5月3日付「いすの木のもとで」より>

※この記事と一緒に掲載されていた写真のキャプションで「大坪保育園」とあるのは「伊万里保育園」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。

ブックスタート事業

 NPO法人やベンチャー企業、自治体などが社会貢献性の高い事業を行う際に、クラウドファンディングで資金を調達することが増えています。
 現在、伊万里市では市内の赤ちゃんに絵本を贈って親子で読み語りを体験してもらう「ブックスタート事業」について、コロナ禍の中で再開するために寄付をお願いしています。
 税金控除のほか、市外に住んでいる人であれば、寄付額に応じた市の特産物を返礼品として受け取ることができますので、新しいボランティアの形として協力してもらえると幸いです。
 詳しくはQRコードからホームページを開くか、伊万里市民図書館、電話0955-23-4646まで問い合わせしてください。(館長 鴻上哲也)

QRコード

<佐賀新聞 令和3年4月5日付「いすの木のもとで」より>

経過報告とご支援のお礼

 伊万里に生まれてきてくれた赤ちゃんに、愛とぬくもりに満ちた時間を絵本とともに過ごしてもらうブックスタート事業への寄附を集める「ガバメントクラウドファンディング」を開始して1ヶ月が経ちました。この間、多くの皆様から寄付の申し出や問い合わせをいただき、誠にありがとうございます。お寄せいただいた寄付金額も、3月19日時点で目標額100万円のおよそ3分の1(32万5千円)となりました。
 来館してご寄附いただいた方にお話を伺うと、「図書館にはいつもお世話になっているから」とか、「昔、ブックスタートのボランティアをやっていたから」、「香典返しで社会へのお礼をしたいから」、「クラウドファンディングに興味があったから」など、様々な理由を聞かせていただきます。いずれの方からも未来を担う赤ちゃんへの愛が感じられ、呼びかけをお願いする者としてありがたさと同時に身の引き締まる思いがします。
 募集期間は残り2ヶ月となりました。引き続き、寄附という形でのボランティアへの協力をお願いして参ります。あなたの温かいお志をお待ちしています。また、市外にお住いの方は返礼品もお受け取りいただけますので、ご家族やお知り合いへご紹介いただくと幸いです。

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