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おすすめの本
『ひのえうまに生まれて 300年の呪いを解く』  
酒井 順子/著  新潮社

 なぜ1966年の出生率は、これほど極端に少なかったのでしょうか? その理由は、60年に一度巡ってくる“丙午(ひのえうま)”にありました。
 「この年に生まれた女性は気性が激しく、家族に災いをもたらす」 根拠のない迷信が、かつては残酷なまでに信じられていたのです。では、当事者の女性たちは、どのような思いで時代を歩んできたのでしょうか。そして今年の「丙午」を、私たちはどう迎えるべきでしょうか。
 昭和、明治、江戸へと時代を遡りながら、迷信の正体を徹底検証。300年続く「呪い」の正体を解き明かし、現代の私たちを解放してくれる一冊です。
(Y.N)
 
『パリで見つけた小田原城』

萩原 さちこ/著  産業編集センター


 日本の城が大好きな女性城郭ライターが、城を求めてヨーロッパを旅した旅行記です。
 日本と西洋の城とでは、その用途も戦い方も大きく異なります。王の威光を見せつけるために華美に装飾されたヴェルサイユ宮殿から、街全体が堅牢な城塞都市のカルカッソンヌまで、著者が訪れた場所だけでもその様相は様々です。
 一方で、日本と西洋の城の共通点を見つけて大興奮したり、街を散歩しているだけで名も無い城跡を発見したり、日本の城マニアの著者だからこそ楽しめた旅の楽しさが伝わってきます。城の絵図面をプリントした自作Tシャツを着て城を楽しむ、著者の城巡りエッセイです。

(S.S)
 
『先生、なんで環境のこと考えないといけないの?』
佐藤 秀樹/著  星雲社

 よく耳にする環境問題やエコについて、モヤモヤと抱えているものはありませんか?自分一人がマイボトルを持ったところで…エアコンの設定温度を1℃変えたところで…この本はそんなモヤモヤに寄り添います。
 個人レベルの取り組みがいかに大切か、自分にできる環境との付き合い方など、小さな取り組みが大きな問題を解決に導く仕組みがわかりやすく解説してあります。フローチャートや漫画で環境問題初心者にも理解しやすく、「自分ごと」として環境を考える第一歩にピッタリの本です。

(A.K)
 
『おいしいものだけ、たべていこう』
登坂 淳一/著  女子栄養大学出版部

 著者は、元NHKアナウンサー。現在はフリーアナウンサー、タレントとして活躍しています。50歳を前に子供を授かり、子どものために料理ができるようになりたいと思う新米パパです。料理の本田先生より、レシピが出題され、買い物・作る前の段取り・調理の実際・食べた家族の反応などが記されていて、料理が得意ではない著者が、家庭料理のよさに気づき完璧でなく失敗しても、それを含めて料理が楽しく、面白いといえるようになる過程を楽しめます。
 著者が作ったレシピも紹介され「食」の大切さを教えてくれる一冊です。

(Y.K)
 
『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』
鴻巣 友季子/著  早川書房

 海外から見た日本文学は「村上春樹一強」というイメージが、私たち日本人には多くあると思います。しかし今世界では村田沙耶香をはじめ、新世代の作家が多く読まれ、時代は「ポスト村上」から「ポスト村田」へ変わりつつあります。日本文学全体の人気も高まっており、ブックセラー誌が出した翻訳文学トップ50のうち23作が日本文学でした。
 翻訳家の著者は日本文学を世界に「推す」ために必要な翻訳をメインに、海外での日本文学の立ち位置を著しています。私たちのイメージと事実のギャップを埋めるような一冊です。
(S.T)
 
『小さなパンダ』
佐藤 淳/著  東京大学出版会
 

 ネパール、インド、ブータン、ミャンマー、中国の高山帯にしか生息しないレッサーパンダは、年々生息地を奪われ、個体数も減少した絶滅危惧種です。ただかわいいと愛でるだけでなく、危機のど真ん中にいるレッサーパンダの明るい未来を考えたいものです。生きものを守ることのできる生きものは、ヒトしかいないと、著者も語っています。
 レッサーパンダが初めて学会に報告されて200年。この本は、いわばレッサーパンダ200年史です。長い間謎だったレッサーパンダの進化の道筋を明らかにしています。

(S.K)