予約について
 
おすすめの本
『カフェーの帰り道』  
嶋津 輝/著  東京創元社

 大正から昭和にかけて、東京の片隅にひっそりと佇む喫茶店、「カフェー西行」。そこで働く女給たちの人生を綴る、連作短編集です。
 竹下夢二が描いたような美しい未亡人のタイ子や面倒見がいいけど嘘つきの美登里など、個性豊かで、だけどどこにでもいる市井の人々の暮らしがそこにはあります。一度は女給を辞めても、様々な形で彼女たちは再び「カフェー西行」に戻ってきます。挫折を経験したり、悲しみに打ちひしがれそうな時も、その喫茶店は優しく彼女たちを迎え入れるのでした。太平洋戦争の前後、必死に、だけど強く生きる女性たちの姿に心が温かくなる一冊です。
(S.S)
 
『旅のある暮らし』

えむでい60s/著  実業之日本社


 著者は、ともさん、ひろさんの還暦を過ぎたご夫婦です。日本中を愛車で旅をする「MINI旅」は2022年に「えむでい60s」という名前でチャンネルを立ち上げYouTubeに投稿、今では3万人超えの登録者数です。全国を旅する2人は、YouTubeを見ている方から声がかかるようにもなりました。元教師だったともさんは、言葉の持つ力や、自分の思いを伝えることの大切さにあらためて気づかされたと書いてます。還暦過ぎてからの旅は、お互いを尊重しあい人生の生きがいや、楽しみ方を教えてくれる一冊となっていて、写真や旅のスケジュール表も載っており気軽に読めます。

(Y.K)
 
『私たちは意外に近いうちに老いなくなる』
吉森 保/著  日経BP

 細胞生命学者の著者が考える、近未来における「老化」の解明とそのメカニズムについて。私たちは、もしかすると老化を回避できるのかもしれません。
 老化という常識を疑い、深く掘り下げてみれば、「生命とは何か」という根本的な問題にたどり着きます。さらに老化研究は、医療費の削減や労働力不足など、現代社会の課題も解決する糸口にさえつながるのです。
 ノーベル賞級の最先端の研究の数々。老化をめぐる生命科学の世界を、ぜひご覧ください。

(Y.N)
 
『「謎に眠い」を解きほぐす』
菅原 洋平/著  オーム社

 本書は、相談者の悩みを聞く「謎」、その原因を体や脳のしくみから解説する「解く」、悩みを解決するための具体的なセルフケア方法を示す「ほぐす」で構成されています。
 読み進めるうちに、自分自身が睡眠相談を体験しているような感覚になります。睡眠のメカニズムや、初めて触れる有効な情報にあふれており、なるほど、そうだったのかと気づかされます。また、自分で解決できそうな気がしてきます。
 企業やクリニックで、薬や機器に頼らない睡眠外来を担当している著者が、あなたの眠気の悩みを解きほぐします。

(S.K)
 
『「休むと迷惑」という呪縛 学校は休み方を教えない』
保坂 亨/著  平凡社

 仕事や学校を休む時、悪いことをしているような気持ちになりませんか?しかし、海外では家族旅行のためや病気以外で休みを取ることは当たり前。決して「休むことは悪いこと」ではありません。
 近年、働き方改革や週休3日の企業が増えるなど、休むことに対しての意識が変わりつつありますが、学生時代の「皆勤賞」の影響で「休まない人が偉い」という価値観が未だ残っているのが現実です。この呪縛から抜け出し、同調圧力に負けずに“自分の意思で休む”これからの休み方について著者と一緒に考えてみましょう。
(A.K)
 
『ゲームビジネス』
岡安 学/著  クロスメディア・パブリッシング
 

 今や世界人口の約四割が楽しんでいるといわれるゲーム。近年では、認知症予防やコミュニケーションツールとしても利用され、娯楽の枠に収まりません。本書では現在主流のオンラインゲームだけでなく、アーケードゲームや近年盛り上がりを見せているeスポーツなど、ゲーム市場全体を取り扱っています。
 ゲーム大国と言われている日本も、有名タイトルこそあるものの、新たな媒体の登場によって時代は変わりつつあります。
 目まぐるしく変化するゲーム市場の今がわかる一冊です。

(S.T)