『働く人の最高の休み方』 | |
佐々木 那津/著 青春出版社 働く人々の環境が大きく変化している近年、労働者の8割以上が強い不安やストレスを抱えているといいます。日本では、職場への忠誠心や協調性などを重視する文化があり、休むことへの罪悪感を感じる人が多いのが現状です。 しかし、「いかに休むか」は、現代社会に生きる私たちにとって重要な課題だと著者は述べています。10秒でできる回復方法や消耗しない自分の作り方も紹介されています。消耗しすぎる前に心の状態を知り、自分に合った"休み方"を見つけてみませんか。 (A.S)
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『休養ベスト100』 | |
加藤 浩晃/著 日経BP
(T・K)
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『ルポ 戦争トラウマ』 | |
後藤 遼太、大久保 真紀/著 朝日新聞出版 本書は、戦争トラウマを負った本人やその家族に取材したものです。敵兵や現地市民を殺めた己の加害性に苦しみ、家族に暴力をふるい続けた復員兵。空襲や被爆の体験が今もフラッシュバックする語り部活動家。戦争を過去のものとする社会に順応できなかった元航空隊パイロット。日本兵の残虐な行為に今も怯える高齢外国人。 また、戦争によるトラウマを負い苦しむ家族からの長年の暴力によって、その子供や孫たちも心身に不調をきたしていきます。「我々の戦争は終わらない」という言葉が印象的な本書。戦後80年の節目の年に、“戦争の後”の人々の声にふれてみませんか。 (S.S)
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『踊れ、愛より痛いほうへ』 | |
向坂 くじら/著 河出書房新社 子どもの頃に習っていたバレエ教室で、顔に特徴があるアンノと友達のモリちゃんは馬鹿にされていました。馬鹿にした子をぶったアンノはみんなに責められますが、母親だけは味方してくれました。しかし、それを拒否し母親を責め立てるアンノ。それは「怒る」とも「泣く」とも違う、「割れる」という感情。 以降「割れる」のを禁止していたアンノでしたが葉山という男と出会い、彼からの愛を拒否した瞬間に「割れ」てしまいます。テント暮らしをはじめ、新たな出会いの中でも、アンノはずっと「割れ」たまま…。2025年上半期芥川賞候補作に選ばれた本書。ぜひ読んでみてください。 (S.T)
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『「国語」と出会いなおす』 | |
矢野利裕/著 フィルムアート社 「国語」で習う文学は答えを求められ、正解か否かを判断します。しかし、文学は人それぞれの受け取り方があって然るべきもの。自分の考えとは違うけど、「国語」ならこういう答えを求めているだろう、と忖度して回答を導いた経験が皆さんにもあるのでは?そのためか、読書は好きでも国語に対しては苦手意識がある方が多いといいます。 この本では、国語と文学のあり方について、定番の教材や試験問題を通して考えていきます。わたしたちはなぜ国語を学ぶのか、現役の国語教師でもある著者と一緒に考えてみましょう。 (A.K)
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『図書館に来ませんか?』 | |
田中 賢作/著 同時代社 色々な人に、直接、社会貢献がしたい。そんな思いを抱き、著者は、51歳で30年近いサラリーマン生活に終止符を打ちました。そして、地方新聞の紙面の小さな記事をきっかけに学びの場へ。やがて、通信制高校の図書館司書となり、今年で19年目を迎えました。 (Y.O)
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