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おすすめの本
『雑草を攻略するための13の方法』  
谷本 雄治/著 わたなべ みきこ/イラスト 山と溪谷社

 抜いても刈っても終わらない雑草との闘い。自宅の家庭菜園を守るため立ち上がった、農業専門誌記者の奮闘記です。除草剤などの一般的な方法はもちろん、土を踏み固めたり蒸し焼きにしたり、ありとあらゆる駆除方法を検討し、実行していきます。検討した結果、一般住宅の家庭菜園には向かないと判断して実行しなかったものも。最初はうまくいったのに、結局雑草がまた生えてきた失敗談も包み隠さず書かれています。
 雑草図鑑やコラムで豆知識も学べる、とにかく雑草に特化した一冊です。
(S.S)
 
『中世ヨーロッパの修道士とその生活』

ダニエル・サブルスキー/著 元村 まゆ/訳 原書房


 キリスト教が多大な影響を与えていた中世で活動していた修道士たち。そんな彼らの生活は、厳しく制限されていて現代の生活とかけ離れているイメージがありますが、実は現在も食べられている果物や野菜を食べていたり、体調が悪いときはショウガやミントで整えていたりと意外な世界が広がっていました。
 修道士の基礎から神に捧げた彼らの人生までをカラー図版で分かりやすく、当時の雰囲気を感じながら、謎に包まれている修道士たちの生活を覗くことができる一冊です。

(T.S)
 
『落雷と祝福 「好き」に生かされる短歌とエッセイ』
岡本 真帆/著 朝日新聞出版

  短歌という31音で「好き」を表現する歌人である著者が、映画や漫画、犬、ぬいぐるみなど、自身が「好き」なさまざまなものをテーマにした、短歌とエッセイを収録しています。
 あらためて「好き」ってなんなんだろう。この気持ちはどこから来ているのだろう。ということを様々な角度で、見たことのない視点で、言葉を尽くして考えます。短い言葉のなかで、どうしても伝えたい感情があるとき、どうしたら伝えることができるのだろうと真剣に向き合う著者の姿に、「好き」とはなにかを一緒に考えたくなります。

(Y.M)
 
『ロボットビジネス』
安藤 健/著 クロスメディア・パブリッシング

 工場など限られた場所で使われることが多かったロボットですが、家庭で使用されるお掃除ロボットや、ファミリーレストランで働く配膳ロボットなど、私たちの身の回りにも普及し始めました。本書は、いま社会に普及しているロボットを解説するとともに、世界中で実現しつつある新しい取り組みについても紹介しています。どのような目的でロボットが開発され、社会や企業の課題解決に貢献しているのか。「くらしのインフラ」として進化していくロボット技術とのかかわり方を知ることで、人とロボットのよりよい共生のかたちを考えてみませんか。
(S.M)
 
『熊はどこにいるの』
木村 紅美/著 河出書房新社

 雪の降る日、丘の上の家にひっそりと暮らすアイは赤ちゃんを拾います。「だれか たすけて」という手紙と一緒に捨てられていたのは男の子。しかし、同居人であるリツが大の男性嫌いのため、アイは赤ちゃんを女の子として育てることを決意し、「ユキ」と名付けました。
 それから数年経ったある日、ユキが突然姿を消したのです。時を同じくして、ショッピングモールで身元不明の男の子が保護されたとの報道があり…。
 男児をめぐって描かれる4人の女性たち。彼女たちが犯した罪は裁かれるのか、読者の心を揺さぶる物語です。
(A.K)
 
『世界文学全集万華鏡 文庫で読めない世界の名作』
近藤 健児/著 青弓社
 

 「星の王子様」、「罪と罰」など世界には多くの名作と呼ばれる文学作品が残されていますが、実は一度も文庫化されたことがない作品があるのをご存じですか?本書には、これまで文庫化されず世界文学全集にのみ収録された作品から著者がおすすめする作品が紹介されています。著者の紹介文は、どんな作品なのかと、興味がかきたてられるものばかりです。
 海外文学はもう読み尽くしてしまった方、マイナーな作品も読んでみたい方!ぜひ手に取ってみて「万華鏡」のように新たな景色を広げてみませんか?

(R.K)