カテゴリ:いすの木

楽しく学び合い、住民と交流 外国人向け絵本教室

 先日、伊万里市内で暮らす外国の青年たちを対象に、日本語や文化についての理解を深めるワークショップ「えほんでまなぶ日本」が開催されました。日頃から在住外国人の支援と交流をボランティアで行っている「日本語教室いまり」の皆さんの協力を受けて教育委員会が行いました。
 昨年、市内で起きた外国人による痛ましい事件の際には、すぐさま市長が冷静な対応を市民に呼びかけ、差別や偏見が広がることはありませんでした。図書館は、人と人とを分ける場所ではなく、そっとつなぐ場所です。多文化を知る本や展示は、誤解や孤立を防ぐ小さなきっかけになります。大切なのは、特別扱いではなく、同じ地域で暮らす一人として迎える姿勢です。
 今回のように、絵本を通して楽しく学び合い、互いを知る時間を得ることは、外国人が日本の言葉や習慣・文化について学ぶだけでなく、地域住民との交流を深めることにもつながります。これこそが、多文化共生社会を支える基盤としての図書館の役割といえるでしょう。

(統括管理者 鴻上哲也)

<佐賀新聞 令和8年1月23日付「いすの木のもとで」より>