2026年4月の記事一覧

本と人、地域をつなぐ 図書館ボランティア

 個別化が進む現代社会では、人と人との緩やかなつながりが見えにくくなっています。そんな時代に、静かに図書館や地域を支えているのが、ボランティアの存在です。
 たとえば伊万里市民図書館では、環境整備はもちろん、イベントの企画実施や広報活動、視察対応、資料作成など多方面に市民が積極的に関わり、本を介して多様な人々に出会いの場と機会を提供しています。図書館ボランティアにとっては、得意分野や関心を社会に役立てる喜びがあり、生涯学習の実践や居場所づくりにもつながります。
 一方、図書館にとっては、市民の視点が加わることで、より地域に根差した開かれた公共空間が生まれます。まさに互恵的な関係で、図書館は市民とともに育つ教育施設なのです。本と人を結ぶ図書館ボランティアは、分断の時代に「共に生きる感覚」を取り戻す大切な営みと言えるでしょう。
 特別な資格も技能もいりません。まずは、最寄りの図書館を訪ねて、できることから関わってみませんか? あなたの一歩が、地域の温かなつながりを広げていきます。

(統括管理者 鴻上哲也)

<佐賀新聞 2026年03月20日 付「いすの木のもとで」より>

 

★佐賀新聞「いすの木のもとで 伊万里市民図書館だより」はこれで終了しました。

ご愛読、ありがとうございました。

レファレンスサービス 幅広い情報源で「知」提供

 図書館には、調べもののお手伝いをするレファレンスサービスがあります。ある日、利用者から「消費税増税に対する賛成・反対の意見を知りたい」との相談がありました。
 司書は、紙資料の書籍や雑誌記事に加えて、商用データベース「日経テレコン」を使い、キーワード検索で関連記事を提示しました。これにより、新聞や経済誌記事の多角的な意見と最新情報を効率的に提供することができました。
 このように当館では、ビジネス・社会課題の背景を掘り下げる際に、単なる紙情報の紹介だけにとどまらず、商用データベース(ジャパンナレッジ、日経テレコン、D1-Law、佐賀新聞電子版、ルーラル電子図書館、DATASALAD)を情報源に組み込むことで、より多面的で最新の情報ニーズに応えるようにしています。
 図書館のレファレンスサービスは、紙資料・ウェブ情報・有料データベースを組み合わせて、使える「知」を無料で提供する最強の情報提供手段です。

(統括管理者 鴻上哲也)

<佐賀新聞 2026年02月20日付「いすの木のもとで」より>