個別化が進む現代社会では、人と人との緩やかなつながりが見えにくくなっています。そんな時代に、静かに図書館や地域を支えているのが、ボランティアの存在です。
たとえば伊万里市民図書館では、環境整備はもちろん、イベントの企画実施や広報活動、視察対応、資料作成など多方面に市民が積極的に関わり、本を介して多様な人々に出会いの場と機会を提供しています。図書館ボランティアにとっては、得意分野や関心を社会に役立てる喜びがあり、生涯学習の実践や居場所づくりにもつながります。
一方、図書館にとっては、市民の視点が加わることで、より地域に根差した開かれた公共空間が生まれます。まさに互恵的な関係で、図書館は市民とともに育つ教育施設なのです。本と人を結ぶ図書館ボランティアは、分断の時代に「共に生きる感覚」を取り戻す大切な営みと言えるでしょう。
特別な資格も技能もいりません。まずは、最寄りの図書館を訪ねて、できることから関わってみませんか? あなたの一歩が、地域の温かなつながりを広げていきます。
(統括管理者 鴻上哲也)
<佐賀新聞 2026年03月20日 付「いすの木のもとで」より>
★佐賀新聞「いすの木のもとで 伊万里市民図書館だより」はこれで終了しました。
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