岩佐 めぐみ/作 高畠 那生/絵 世界文化社
ぺんぎんのぺぺはぺぺごうのせんちょうです。これからぼうけんにでかけます。ぺぺがしゅっぱつすると、かぜがふいてきて、ふねがぐらっ!こわくなると、ぺぺのなみだがぽろりん。それでも、ぺぺごうはすすむのです。ぺぺはなみだをふいてすすみました。とちゅうで、かもめがぺぺごうにやってきました。きゅうによるになったとおもったら、こんどは、まっくろなクジラです。いろんな動物(どうぶつ)たちにあいながらぺぺのぼうけんはつづきます。
阿部 結/作 ほるぷ出版
あるまちのちかに、ジャンボリというどろぼうがいました。いつもかおをみられないようごみばこをかぶっています。よるになると、ジャンボリはしごとにとりかかります。ジャンボリがぬすむものは、みんなのいえのごみばこにひっそりとすてられた「てがみのたね」。かきまちがえたものや下(した)がき、だすのをやめたてがみのたねには、みんなの「はだかんぼうのきもち」がつづられていました。まちのひとびとはてがみをかくのがだいすき。ジャンボリはみんなのいえからてがみのたねをひろいあげ、かくれがにもどると、あさがくるまでじっくりたっぷりあじわうのでした。
「おいらプカプカ、ラッタッタ島に帰ろかな」
岩佐 めぐみ/作 高畠 純/絵 偕成社
ラッコのプカプカは、ふるさとラッタッタ島(とう)から旅(たび)に出たまま、コンブ林に住(す)みつきます。民宿(みんしゅく)コンブ荘(そう)のあるじになりましたが、コンブ荘は、お客(きゃく)がこなくて開店休業(かいてんきゅうぎょう)になりそうです。そこでプカプカは大いそがしのクジラ海(かい)郵便局(ゆうびんきょく)でアルバイトをすることにしました。郵便局長のサメ次郎(じろう)からしょうかいされたのは優秀(ゆうしゅう)なタコ事務員(じむいん)、八本の手足ですごく仕事(しごと)をするのです。プカプカもアルバイトをがんばりますが、本当(ほんとう)は考(かんが)えることがありました。
~十年屋と魔法街(まほうがい)の住人たち6~「うつし屋(や)と大小屋(だいしょうや)」
廣嶋 玲子/作 佐竹 美保/絵 静山社
黄昏(たそがれ)横町(よこちょう)二丁目(にちょうめ)には、たくさんの魔法使(まほうつか)いたちが住(す)んでいます。それぞれが自分(じぶん)の魔法を活(い)かした店(みせ)を開(ひら)き、何かと協力(きょうりょく)し合う魔法使いたちもいました。何かをどこかに移(うつ)す魔法使いうつし屋のクーさんと、何かを大きくしたり小さくしたりサイズを自在(じざい)に操(あやつ)る大小屋のタケさん。男の子から一切(ひとき)れのケーキを大きくしてほしいとたのまれたパジャマ姿(すがた)のタケさんの話。建物(たてもの)の老朽化(ろうきゅうか)で終わりを迎(むか)えた遊園地(ゆうえんち)でクーさんが使う魔法とは。タケさんとクーさん二人が力(ちから)を合わせて解決(かいけつ)した魔法の物語です。