令和7年度4月
 
「シロナガスクジラ」
 
加藤 秀弘/ぶん 大片 忠明/え 福音館書店

 ながいからだに小(ちい)さなせびれと大(おお)きなおびれ、ひらたくて大きなあたまのシロナガスクジラ。ちきゅうにいるどうぶつの中(なか)でいちばん大(おお)きなどうぶつです。
 おなかの中(なか)にあかちゃんがいるメスのシロナガスクジラは、あかちゃんをうんで、そだてるために、えさをたくさんたべなくてはなりません。そして、うまれてくるあかちゃんがつめたさでしんでしまわないように、つめたいきたのうみからあたたかいみなみのうみにむかって、やすむことなくおよぎつづけるのです。
 

 

「しろいねこリリー」

くさの たき/作 よしむら めぐ/絵 金の星社


 リリーは、たけださんの家(いえ)にすんでいるねこです。かぞくみんなにかわいがられています。中(なか)でも、ともきくんは「ずっといっしょだよ」と言(い)って、リリーをだきしめてくれるのです。リリーも同(おな)じきもちで、ずっとともきくんといっしょにいるつもりです。でも、ちょっとだけしんぱいなことがあります。それは、ともきくんの女(おんな)の子(こ)のともだちが家(いえ)にやってくること。その子(こ)がきた時(とき)のともきくんは、リリーをぎゅっとしてくれる時(とき)と同(おな)じ顔(かお)なのです。その女(おんな)の子(こ)を見(み)ると、とってもしんぱいで、いつものリリーではいられなくなってしまいます。 
 
        低学年から

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「おれはケッコンした」

 

本田 久作/作 市居 みか/絵 ポプラ社

 絵(え)をかくのが好(す)きな小学(しょうがく)三年生(さんねんせい)のすばる。ある日(ひ)、となりの席(せき)の鈴木(すずき)が黒板(こくばん)にへんな絵(え)をかいたのです。すばるがあきれて、鈴木(すずき)の手(て)からチョークをうばい取(と)ったその時(とき)、女子(じょし)のグループが教室(きょうしつ)に入ってきました。黒板(こくばん)の絵(え)を見(み)た女子(じょし)たちは、その絵(え)をすばるがかいたものだと思(おも)っているようです。なんとしても誤解(ごかい)を解(と)きたいすばる。そこですばるは、授業(じゅぎょう)そっちのけで、それまでのじょうきょうを説明(せつめい)するための絵(え)を、ノートにかくのです。

 


「くらくらのブックカフェ」

まはら 三桃、廣嶋 玲子、濱野 京子、菅野 雪虫、工藤純子/作 講談社

  白(しろ)ぬりの壁(かべ)に、どっしりとした黒(くろ)い屋根(やね)瓦(がわら)の蔵(くら)。そこは、おいしい飲(の)み物(もの)やお菓子(かし)と一緒(いっしょ)に、本(ほん)の世界(せかい)をゆっくり楽(たの)しめるブックカフェ。マスターと猫(ねこ)が出迎(でむか)えてくれる、そのカフェの決(き)まりごとはひとつ。“本(ほん)を読(よ)むことができるのは、カフェラテのラテアートが消(き)えるまで”。 “蔵(くら)カフェ”を舞台(ぶたい)に、人気(にんき)の児童(じどう)文学(ぶんがく)作家(さっか)5人(にん)が描(えが)く、ちょっと不思議(ふしぎ)なストーリーです。くらくらするような物語(ものがたり)をお楽(たの)しみください。