こども読書のまち・いまり

 伊万里市民図書館は2010年に開館15周年を迎えます。また、国では2010年を『国民読書年』と定めています。伊万里市民図書館では、開館以来、子どもの読書について様々な取組を行ってきました。そこで、記念すべき年に、「こども読書のまち」宣言を行いました。

 青い海原、緑の山々、豊かな大地など、産土(うぶすな)の恵みを受けて、私たちはここに生まれ育ってきました。
 ふるさと・いまりは、織り成す歴史のなかに、伝説や昔話、歌や祭りをはぐくんできました。
 父や母は、このふるさとをこよなく愛し、誇らしく語り伝えてきました。
 そして今、人々のきずながうすれ、心の豊かさが失われようとしているとき、私たちは、共に生き、助け合う心をはぐくみ、次の世代へ引き継いでいかなければなりません。
 私たちこどもは、創造力という翼を持ち、希望に満ちた夢を胸に、未来を切り拓いていく原動力です。
読書は、私たちこどもに豊かな創造力と思いやりの心を、そしてみずみずしい感性を育ててくれます。

 そのために私たちは心をつないで、
1、赤ちゃんに、愛情を伝える『ブックスタート』に取り組みます。
1、幼児に、絵本に親しませる『読み語り』に取り組みます。
1、こどもに、読書の喜びを味わわせる『朝読』に取り組みます。
1、家族で親子の会話ときずなを深める『家読』に取り組みます。
1、ひとりひとりが生涯を通して学んでいくために図書館を利用します。

 私たちは、読書の力を信じて、本に親しみ、自らを高めることに努め、人を愛し、平和を愛し、いのちが輝くまちの実現をめざして、今ここに『こども読書のまち・いまり』を宣言します。

平成22年10月24日 伊万里市

読書で輝くまち
☆伊万里市は「子どもの読書活動推進計画」に基づき、伊万里の未来を担う子どもたちの心豊かな成長を促す読書環境づくりに取り組んでいます。

   

【基本目標】

   

『子どもが自主的に楽しく、読書に親しむ環境づくり』

子どもは、自主的に読書するときには、本当に楽しみながら、いきいきとしています。

   

この計画では、子どもが自然に本へ手が伸びる環境の整備を目指します。

   

【子どもの読書を広げる4つのキーワード】

   
  1. 深める
    • 子どもが楽しく読書に親しむ
    • 読書の習慣を身につける
    • 子どもの読書についての理解を深める
  2. 充実させる
    • 子どもの身近に求める本がある
    • 子どもが気軽に本に触れる場所がある
  3. つなぐ
    • 保育園、幼稚園、学校、公民館、市民図書館、PTAが連携する
    • 家庭、学校、地域が協力する
  4. 高める
    • 保育士、教職員、図書館員、ボランティアの読書に対する知識、技能を高める
    • 子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高める
    • 子どもの読書に関する情報を集め、知らせる
一緒に楽しみましょう、図書館でのおはなし会
・おはなし会
 毎週土曜日 14時30分から
 絵本や紙芝居、パネルシアターや歌パネルなどのお話をしています。

・おはなし012
 毎週木曜日 11時から(第4木曜日はお休みです)
 乳幼児向けに、手遊びをしたり絵本や紙芝居を読んだりしています。

・ブックスタート
 保健センターで行われる3ヶ月検診時に図書館員とボランティアが、言葉掛けの大切さを伝えながら絵本を手渡しています。
ご参加下さい、おはなしボランティア
 ・おはなしキャラバン
   図書館でのおはなし会や、保育園や幼稚園にお話を届けるボランティアです。

 ・対面朗読草ひばり
   向き合って、資料を朗読します。
     毎週火曜日 13時から15時まで:活字などが読みづらい方を対象
     毎週土曜日 15時から16時まで: 幼児や小学生までを対象
   
 ・三〇会(さんわかい)
   ふるさと伊万里の昔ばなしを収穫し、語り伝えていこうとする会です。

 ・おはなしネットワーク
   市内の保育園、幼稚園や学校で読み聞かせをしているグループです。