『ぼくとコテツの最後の3カ月』
槻木 こえだ/著 Gakken
実感はないかもしれませんが、これから生きていく上で、大切な人や動物との別れは、必ずやってきます。 本書は愛犬・コテツの老いと病に向き合う、颯太の「最後の3カ月」です。同じ家で一緒に生きた、そばにいた家族が病によって変わっていくこと。その怖さや、現実を受け入れられない思いの中でも、颯太が命の終わりと向き合い、寄り添っていくお話です。動物を飼ったことのある人は必ず直面する「死」。看取ってもらえる動物は幸せかもしれません。また、獣医師の言葉に励まされ、颯太自身が成長していく姿に胸が熱くなります。 …。
『花の子どもたち』
小手鞠 るい/著 フレーベル館
母親の転勤で、アメリカの中学校に入学することになった櫂(かい)。そんな彼は、自分の英語力に自信がないまま、学校の討論会の出場メンバーに選ばれてしまいます。討論に参加するのも初めての櫂は、母親や友人にアドバイスをもらいながら事前リサーチを開始して…。 人種もバックグラウンドも様々な7人のメンバー達。彼らはどのような結論にたどり着くのでしょうか。周りを気にせず発言することに慣れていない櫂に共感しながら、読んでいるあなたの中にも誰かに伝えたい自分の考えが芽生えてくるかもしれません。
『「謎に眠い」を解きほぐす 眠気の悩みをあきらめないセルフケア』
菅原 洋平/著 オーム社
「なんだか眠い」はどうしようもなくない!授業中にウトウト…、昼過ぎにウトウト…。起きていなければならないのになぜだか眠たくなる。そんな人はいませんか?日常に潜むどうしようもない眠気を「謎」として取り上げ、原因をわかりやすく解き明かします。眠たくなった時のセルフケアとしては、スクワット10回、落書きをしながら授業を受ける、などなど、「これならできそう」と思えるものばかりです。授業中の落書きはリスクしかありませんが、先生からすると、ガリガリ机に向かって何かを書いている姿の方が印象は悪くない…かもしれません。
『コレクターズパレード 100人の収集生活』
落合 加依子・佐藤 友理/編著 小鳥書房
あなたの集めているものは何ですか?それは他人から見たら気にも留めないようなものかもしれませんが、あなたにとって、とても大切で、意味のあるものなのでしょう。私の収集ぐせのスタートは「どん兵衛の消しゴム」でした。コレクションは今でいう「推し」だったのかもしれません。本書では眼鏡・シルバニア・時計・プリキュアなどなど、年齢も職業も様々な100人の思い思いのコレクションとエッセイが紹介されています。この中にもしかしたら自分と同じ思いを持っている人や、仲間がみつかるかもしれませんよ。