自分の顔のアザがきっかけで母親が新興宗教に入信した航。そしてそのことでいじめを受けています。弟の死の原因を作ったと感じて苦しむ朔哉。家族は悲しみに暮れ、朔哉が夜中に帰宅しても関心がありません。両親が事故で他界、祖母も亡くし天涯孤独になった葉月は進路に悩みます。3人の孤独な心にいつも寄り添ってくれたのは、名古屋城のお堀にいる外来種のアリゲーターガーでした。ガーは心に傷を持った人間の前にしか現れないようです。しかしある日、堀の水を抜いて外来種を駆除するテレビ番組がやってくることを聞いて、3人はどうにかしてガーを逃がそうと考えますが…。