令和7年度10月号
 『ミルキーウェイ 竹雀農業高校牛部』
 
 堀米 薫/作    新日本出版社

    進学校を勧められながらも、母親に負担をかけたくないと、竹雀農業高校へ進んだ夢生(むう)。育てていたハムスターをきっかけに、生き物が大好きな彼女は入学式の帰りに見た牛に興味をもち、「牛部」に入部しました。自分の体よりも3,4倍あるホルスタインのお世話をしながら牛の世界に魅了されます。ファッションショーではなく乳牛コンテスト。ファッション誌ではなく出品牛のカタログ。夢生の牛への情熱は止まりません。仲間と共に過ごす3年間は命と向き合う大切な時間になりました。生き物が好きな人、生物系の進路に興味がある人におすすめです!

 
 


『飼育員が教えるどうぶつのディープな話 動物園を100倍楽しむ』

 
  大渕 希郷/編著  緑書房

 かわいい動物たちに癒(いや)されながら、知的好奇心をくすぐり、レジャー施設としても楽しめる、動物園にそんなイメージを抱いている人も少なくないかもしれません。しかし、動物園の役割や魅力はそれだけではありません。本書では、動物園で暮らす51種の動物たちについて、基本的な生体からちょっとマニアックなエピソードまで、関係者ならではの視点で解説。さらに動物園の役割やこれからについてもディープに掘り下げています。動物園をより深く楽しみたいすべての人に読んでほしい一冊です!


 


『レーナとヒキガエルの紳士』

 
 ミリアム・ダーマン ニコラ・ディガール/文 ジュリア・サルダ/絵     徳間書店
 
 はるかかなたの西の果てに、小さな町がありました。その町の川を渡った先に森があります。木を切るために森へ行くにはレーナの舟に乗るしかありません。ただ、その森は怖いうわさがありました。ある日、気になっていた青年のオーレンを森まで送ったのですが、帰りの時間になっても彼は戻ってきませんでした。オーレンが戻ってきていないか森へ向かった4日目の夜、一つの灯りに気づき、行ってみるとそこには巨大なヒキガエルが舟を待っていました。レーナはオーレンを見つける手掛かりになるかもしれないと、ヒキガエルに近づきますが…。最後までドキドキが止まらない絵本です。





『午前7時の朝ごはん研究所』

 
 小田 真規子/著 スケラッコ/絵・マンガ ポプラ社

 朝ご飯をきちんと食べていますか?料理研究家の小田真規子さんの実験型レシピ本です。忙しい朝に必要な「水分」「体温」「エネルギー」「栄養」そして「やさしさ」の5つの要素をパズルピースに見立てています。もちろん中学生でも作れるぐらいのレシピです。おいしいご飯を炊く時に最適な水の温度は?食パンの厚みで味の楽しみ方が違う?納豆は何回混ぜれば美味しいのか?など、検証結果をわかりやすく紹介しています。ぜひ自分だけの朝ご飯を見つけてみましょう。