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おすすめの本
『旅から生まれた名画』  

中野 京子/著 集英社


 馬車や船での旅に巡礼など、古来より人間は様々な旅をしてきました。本書は、西洋絵画に描かれた旅の様子を糸口に、その画家や時代背景を解説するものです。日本ではあまり知られていない画家の作品から、馬に乗ったナポレオンなど、誰もが知る絵画も紹介されています。また、「旅」という概念を広く解釈し、空想で巡る心の旅や、物や動物たちの旅など、多彩なテーマの絵画も知ることができます。
 ベストセラー『怖い絵』シリーズの著者がいざなう、絵画の旅に出かけてみましょう。  

(S.S)
 
『山に棲む霊 日本人と山の信仰』

佐藤 弘夫/著 エイアンドエフ


 日本には「死者は山に籠る」という伝承が残っていて、古来より人々は山を神聖視し、列島各地で死者を弔う様々な儀式が行われてきました。民俗学者の柳田國男や折口信夫も、山を舞台に生者と死者の親密な関わりについて研究し、山を通して日本人の死生観について語っています。  
 本書は、時代や場所、歴史書や仏教など幅広い視点から山の信仰について著しています。  
 私たちの身近にある山は、生きるものすべての根源にある生と死の境でもあるようです。

(S.T)
 
『刑務所の文章教室 言葉が心をほどくとき』

大塚 敦子/著 紀伊國屋書店


 刑務所に収容されている人のなかには、貧困や虐待、いじめや暴力、家庭内の不和など、困難な子供時代を体験している人が少なくありません。自分の正直な思いを言葉で表現出来ていたら、罪を犯すに至らなかったのではないかと思われる受刑者に数多く出会ってきた著者。
 本書は、自分を語る言葉を育てることができなかった人が物語を読み、文章を習い、少しずつ自分と向き合う過程を記します。受刑者たちは、どのような文章を紡ぎ、どのように変わっていったのか。著者が刑務所で実践してきた「文章創作プログラム」の軌跡をたどる一冊です。

(Y.M)

 
『真・韓国の歴史 なぜ「反日」を捨てられないのか』
井沢 元彦/著 幻冬舎

 この本を読もうと思ったきっかけは韓流ドラマが好きだから、という軽い気持ちで手に取りましたが、センシティブな内容も無きにしも非ず。読み進めていくと、韓流ドラマの登場人物など、聞いたことがある名前も本書の中で幾度か出てきました。今や身近に感じる韓国ですが、一方で近くて遠い国とも思います。   
 この本では、韓国の歴史のみならず、日本の歴史にも触れているため、とても興味深い一冊です。食べ物も美味しく買い物も楽しい‼とても魅力的な韓国とは友好的な関係を保ちたいと思わせてくれる本です。

(T.F)
 
『人にはどれほどの本がいるか』

鈴木 結生/著 朝日新聞出版


 七十八年に及ぶ生涯を閉じた唐蔵餅之絵。彼の死装束は、たくさんの貴重な資料を破って作られたものでした。生前の餅之絵は、高級旅館の経営者でありながら、読書家としての一面も持ち、改築した書庫「垢手見舎」に四十万冊を超える書物を所蔵し、他の読書家の仲間と交流を重ねていました。  
 やがて高齢となった餅之絵は、自分の死んだ後の膨大な書物をどうするのかを考えるようになります。仲間たちの考えを聞き、本を整理する覚悟を決めた餅之絵は、高校生芦屋具備を雇い目録作成を行います。具備との交流を通して、餅之絵が行き着いた答えとは……。

(R.K)
 
『ライク・アウトサイダー』

鯨井 あめ/著 講談社

 

 主人公の八条司は、白山礼奈とコンビを組んでいるお笑い芸人。ある日、八条は相方の白山を探す殺し屋のエドに襲われてしまいます。命乞いの条件は、「俺を笑わせろ」というものでした。しかし、ネタを作っている白山は行方不明。どう笑わせたらいいのかわからないまま相方を探す八条ですが、白山が持っているという「伝説のネタ帳」を追い求めるうちに、ヤクザや情報屋など、次々とトラブルに巻き込まれていってしまいます。
 登場人物の多くが、なんらかのアウトサイダーとなっている物語。誰が味方で、誰が敵なのか、予測不能な展開にも注目です。

(A.S)