予約について
 
おすすめの本
『絶望しかけた女子のための世界史』  
ティチュー・ルコック/著 鳥取 絹子/訳  大和書房

 なんとなく当たり前に思っていた「男は外、女は家」という通念。近年の男女平等の運動によって徐々に変わってきたのだと思っていませんでしたか?かくいう私もその一人。
 フランスでベストセラーとなった本書は、最新研究と埋もれた史実から、洞窟壁画の頃から現代にいたるまで、どの時代にも声を上げ、創造し、闘った女性たちが確かに存在したことを取り上げ、今まで見えていなかった歴史に光を当てます。
 いなかったのではなく、確かにいたのにいないことにされてしまっていたのだと気付くとき、歴史はいったい誰が作ってきたのか、という問いに対峙させられます。
(Y.M)
 
『マスが語る、川の記憶』

ビル・フランソワ/著 門脇 仁/訳  築地書館


 水辺に棲む生き物たちの興味深い生態を、独特な感性とユーモアで語る自然科学ノンフィクション。
 著者は、子どもの頃から水生生物を観察することが好きで、科学者・漁師・芸術家・アマゾン川流域の先住民との交流を通じて、生き物の見方や自然とのつながりについての知見を深めていきました。博物学者・物理学者であり作家でもある著者が、自然科学・歴史・物語で水中の世界を教えてくれます。生物の多様性と、自然と人間とのつながりを感じる一冊です。

(S.M)
 
『ジジイ、ふたたび山へ』
沢野 ひとし/著  山と溪谷社

 山は人を覚醒させるエネルギーを秘めていて、弱気な時や傲慢になった時、もう一度平常心に戻してくれると語る著者。そんな著者は、高校生の頃、奥多摩の山を歩き、よくわからないうちに山の虜になりました。地図を開いては山仲間と、あるいは一人で近くの低山から八ヶ岳、北アルプス、ヒマラヤなど世界の山々まで登ってきました。イラストレーターでエッセイストの著者ならではの水彩イラストで山を紹介、山への想いを綴ったエッセイです。八十歳を迎えた沢野さんが、これからも自分の登山靴で歩きたいと語る山話です。
(T.M)
 
『日々のあわあわ』
寺井 奈緒美/著  リトルモア

 ぴろぴろ、ギスギス、ぽかぽか……と日本はたくさんのオノマトペであふれています。中でも宮沢賢治の独特な擬音・擬態語の表現が好きな著者は、日々の出来事を独自のオノマトペを用いて著しています。宮沢賢治とはまた違う、癖になる表現や思わず共感してしまうものばかり。
 また、歌人、土人形作家でもある著者は一編ごとに歌を詠み、オノマトペにぴったりな可愛らしい人形も作っています。
 様々な角度から楽しむことができる一冊です。

(S.T)
 
『物語をつむぐ元素の図鑑』
荒舩 良孝/著  SBクリエイティブ

 学生時代、元素記号を覚えるのに「水兵リーベぼくの船…」とよく唱えていたものです。元素記号を覚えるのに苦労した人や、理科自体に苦手意識を持っていた人も多いのではないでしょうか?
 そんなあなたにはこの図鑑を読むことをおすすめします!現在知られている元素記号の説明に加え、元素の由来や歴史、ゆかりのある神々のことなどが書かれており、まるで物語を読んでいるかのような気分を味わうことができます。この図鑑を読んだらあなたも元素博士になれるかもしれませんよ!
(R.K)
 
『雑草は、なぜ何度でも生えてくるのか』
稲垣 栄洋/著  ポプラ社
 

 雑草は、強い植物だと思われがちですが、実は森の外へ逃げた弱い植物なのだそうです。しかし、森の外へ出ても、人間に刈られたり、踏まれたり、過酷な環境の中で生き抜いていかなければなりません。環境は変えられないからこそ、自分を変えながら生きていきます。例えば、「自分に合わない環境で頑張らない」、「折れることで成長する」は、雑草が身に着けた方法です。
 植物と違い、自由に動けて感情がある人間は、悩みも多く、とても複雑。雑草から学ぶ生き方は、背中をそっと押してくれます。

(A.S)