平成24年7月号


サラ ガーランド/作  福音館書店

  きょうは おじいちゃんの おたんじょうび。 おたんじょうかいのことを すっかり わすれていた ママは おおあわてで おりょうりを はじめます。 エディと リリーも おてつだい。 まずは、 パンづくりです。 こむぎこと しお、 さとう、イーストきんを ボールに いれたところで、げんかんから ノックの おと。 ママは げんかんに いったまま、しばらく もどってこれそうにありません。 でも、 だいじょうぶ。 エディと リリーは ふたりで どんどん じゅんびをすすめます。
(えほん)



森山京/作  文渓堂

 ブタのこが こうえんに むかっている とちゅう、 ボールが とんできました。 その ボールは キツネのこが ころがしてしまったものだったのです。 ブタのこが、 それを ひろい、 さしだすと、 キツネのこは、 「ありがとね」と かたてを あげて、 おれいを いってくれたのです。 キツネのこの とても かっこいいすがたを まねしてみたくなった ブタのこですが・・・。
(低学年から)



蜂飼耳/作  理論社

  のろのろひつじとせかせかひつじは、みはらしのよい丘でくらしています。ふたりの家(いえ)はとなりどうしなのです。
 今日(きょう)は年(ねん)に一度(いちど)の毛(け)を売(う)りに行(い)く日(ひ)。ふたりいっしょに出(で)かけますが、のろのろひつじとせかせかひつじの歩(ある)くはやさがちがうので、だんだんはなれていってしまいます。ようやく店(みせ)についたふたりは、毛(け)をかってもらい、さっぱりしたすがたにうまれかわりました。
(中学年から)



晴居彗星/作  福音館書店

   昨日(きのう)の夜(よる)まで人間(にんげん)だったぼくのお父(とう)さんが、朝(あさ)、目覚(めざ)めてみると、なんと、牛(うし)になっていたのです。こんなことが信(しん)じられるわけもないけれど、白(しろ)と黒(くろ)のまだら模様(もよう)で、背中(せなか)だけでも二(に)メートルはありそうなほど巨大(きょだい)な姿(すがた)。お母(かあ)さんもお姉(ねえ)ちゃんも、そして、ぼくも、どうしてそんな姿(すがた)になったのかまったく分(わ)かりません。
(高学年から)