はらだ よしこ/作 講談社
きょうは、みんなでかくれんぼです。うさぎくんが、かくれんぼの木でかずをかぞえます。りすくんは大きな木にのぼりました。はりねずみくんはかくれるところをさがしています。うさぎくんの「もーいーかい?」がきこえてきました。はりねずみくんは、のばらのトンネルにはいりました。トンネルはいいにおいがします。こんどは草(くさ)むらで、そっとしゃがみました。すると空がくもって雨(あめ)がふりそうです。はりねずみくんはトンネルへもどることにしました。ところが、みちがわからなくなっていました。
葦原 かも/さく 高橋 和枝/え 講談社
深(ふか)い山のふもとに、子どもたちが18人のえのき小学校がありました。小さなたてものの学校としょかんは、ししょのかえでさんがきもちよくつかえるようにしてくれるので、みんなは本(ほん)がだいすきです。ある日、かえでさんがせいりをはじめると、まどのほうから子どもの声(こえ)がします。小さなキツネの子が顔(かお)を出(だ)していました。キツネの名前はリン。リンはかえでさんにおねがいがありました。本を貸(か)し出(だ)しするときのバーコードをよむ「ピッ、ピッをやりたい」といいました。そこでかえでさんはリンをカウンターにいれました。
「いつまでもともだち」
仁科 幸子/著 偕成社
小さな森(もり)のなか、ハリネズミがきりかぶにすわっていました。もうすぐ春(はる)、あそびまわるリスやとりたちに、森はたいそうにぎやかです。「みんな、ともだちがいてたのしそうだな」ハリネズミがつぶやいたとき、目(め)の前(まえ)の雪(ゆき)のかたまりからモグラが出(で)てきました。おどろいたハリネズミはモグラの手(て)をみたり、ハリネズミの背中(せなか)のハリをさわらせたり、ちがうところをおしえあいました。そして、モグラの家(いえ)にあそびにいくことになりました。ずっとひとりだったハリネズミとモグラはともだちになりました。
「スペルホーストのパペット人形」
ケイト・ディカミロ/作 ジュリー・モースタッド/絵 横山 和江/訳 偕成社
王(おう)さまとオオカミと少女(しょうじょ)と少年(しょうねん)とフクロウは、トランクのなかでぎゅうぎゅうづめになっていました。王さまたちはパペット人形(にんぎょう)で、いつか外(そと)の世界(せかい)を冒険(ぼうけん)したいと物語(ものがたり)がはじまるのを待(ま)っていました。人形は昔(むかし)、船長(せんちょう)だったスペルホーストという老人(ろうじん)のものでした。ところが老人は亡(な)くなってしまいます。老人は一人暮(ぐ)らしだったため、家主(やぬし)はパペット人形をがらくた屋(や)に売(う)ってしまいます。がらくた屋で売られた人形は、やがてエマとマーサという姉妹のところへやってきました。しかし人形たちは ばらばらになり……。