令和6年度1月
 
「ねこのオーランドー魔法(まほう)のじゅうたん」
 
キャスリーン・ヘイル/さく こみやゆう/やく 好学社

 ねこのオーランドーはファティマというすてきなペルシャじゅうたんをもっています。ファティマがすきなことは空(そら)をとぶこと、ファティマは空とぶ魔法(まほう)のじゅうたんだったのです。ある日、ファティマはふるさとのペルシャが恋(こい)しいとホームシックになりました。じゅうたんのファティマは、だれかがのってくれないととべません。そこでオーランドーたちはペルシャにいくことにしました。旅(たび)の途中(とちゅう)でハッサンというアラブの馬(うま)とであいます。ハッサンはみんなを宮殿(きゅうでん)にしょうたいしたいというのでした。

 

「パインさんのおるすばん」

レオナード・ケスラー/さく 小宮由/やく 大日本図書


 ある日、パインさんのおくさんのアンナさんが、ニューヨークにいるいもうとにあいに出(で)かけることになりました。パインさんはおるすばんです。アンナさんはるすのあいだ、パインさんが家事(かじ)ができるよう「やることリスト」のメモをかきました。アンナさんが出かけると、パインさんはまどのよこのかべにメモをはってねむりました。そのよる、あらしになりました。雨(あめ)がはげしく、風(かぜ)もつよくふきます。すると、あいていたまどからそとへ、メモがとんでいってしまいました。
 つぎの日のあさ、パインさんはメモをさがしましたがどこにもありません。こまったパインさんはメモのなかみをおもいだそうとしましたが……。
 
        低学年から

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「あるジャム屋(や)の話(はなし) 」

 

安房 直子/文 伊藤 夏紀/絵 あすなろ書房

 わたしは森(もり)の中でジャム屋(や)をはじめました。くだものを集(あつ)めておいしいジャムができたので、町の食料品店(しょくりょうひんてん)へ売(う)りにいきました。ところが、どの店(みせ)でもジャムはひとびんも売れません。
 自分(じぶん)はだめなんだなあと思(おも)い森(もり)へもどったある晩(ばん)のこと。わたしの小屋(こや)の中で、一匹(いっぴき)のきれいな牝鹿(めじか)がいすにすわり、わたしのジャムを紅茶(こうちゃ)に入れて飲(の)んでくれていました。「おいしいかい?」とわたしが聞(き)くと、鹿はおどろきながらも「いつもごちそうしてもらって」とこたえました。

 


ホオズキくんのオバケ事件簿(じけんぼ) 7

「ネコがおどれば、鬼(おに)が来る」

富安 陽子/作 小松 良佳/絵 ポプラ社

 ホオズキくんこと、鬼灯京十郎(ほおずききょうじゅうろう)という転校生(てんこうせい)がやってきて、ぼくの毎日(まいにち)はガラッとかわりました。京十郎はオバケが見えるのです。世の中(よのなか)には、あんがいオバケがうようよしています。ぼくとおマツ、京十郎の三人で結成(けっせい)した「オバケ探偵団(たんていだん)」では、いくつものオバケ事件(じけん)を解決(かいけつ)してきました。ところが、三学期がおわる直前(ちょくぜん)、とつぜん京十郎はぼくたちにだまって転校(てんこう)したのです。その放課後(ほうかご)、京十郎が公園(こうえん)でぼくたちをまっていました。ひっこしさきのオバケ事件を手伝(てつだ)ってほしいというのです。
 ホオズキくんのオバケ事件簿、最終巻(さいしゅうかん)です。