イブ・タイタス/さく ポール・ガルドン/え 石津 ちひろ/やく 好学社
アナトールはフランスでゆうめいなねずみです。デュバルさんの工(こう)場(じょう)でチーズの味(あじ)見(み)係(がかり)としてはたらいています。 ある日(ひ)、大(おお)通(どお)りで古(ふる)い大(おお)凧(だこ)をみつけます。持(も)って帰(かえ)るとアナトールの子(こ)どもたちは大(おお)はしゃぎ。さっそくやぶれたところをくっつけて凧をなおします。アナトールの友人(ゆうじん)や妻(つま)もきて次(つぎ)は凧に絵(え)を描(か)きました。みんな凧の上(うえ)でたのしそうです。そのとき、つよい風(かぜ)がふきつけねずみたちをのせた凧は上へ上へと空(そら)に舞(ま)いあがったのです。
おくはら ゆめ/作 佼成出版社
ねこのつっきーとからすのカーコ、ふたりはおさななじみです。けんかしたこと、なかなおりしたことは星(ほし)のようにたくさんです。
おまつりの日(ひ)、つっきーのところへカーコがおどりながらやってきました。今(いま)カーコのお母(かあ)さんは、ふたごのたまごをあたためていてもうすぐ赤(あか)ちゃんがうまれます。だからカーコはごきげんです。ふたりはおまつりへ行(い)きました。出(で)店(みせ)でりんごあめをかったり金(きん)魚(ぎょ)すくいをしました。
ある日(ひ)、大(おお)きなにもつを持(も)ったカーコがやってきました。カーコは家(いえ)出(で)をしたというのです。
「るりのワンピース」
花里 真希/作 北見 葉胡/絵 講談社
るりはおばあちゃんから、るり色(いろ)のワンピースを着(き)たうさぎの人(にん)形(ぎょう)をもらいました。そこでるりのたんじょう日プレゼントに、デパートでお母(かあ)さんがワンピースを買(か)ってくれることになりました。デパートでは、るりはひとりでエレベーターにのりました。 とびらがひらくと、しんし服(ふく)売(ウ)り場(ば)にきつねのしんしが立(た)っていました。
るりは不(ふ)思(し)議(ぎ)なデパートで白(しろ)ねこやみけねこ、さいごにおばあちゃんと同(おな)じ名(な)前(まえ)のさくらちゃんという女(おんな)の子(こ)に出(で)会(あ)います。
「机(つくえ)の下(した)のウサキチ」
岡田 淳/作 偕成社
おじいちゃんの家(いえ)で小(しょう)学(がく)生(せい)の一(いっ)平(ぺい)はひとりでるすばんをすることになりました。こころぼそい一平はおじいちゃんの書(しょ)斎(さい)に入(はい)ります。やがて大つぶの雨(あめ)がふりだし雷鳴(らいめい)がとどろくと停(てい)電(でん)になりあかりが消(き)えました。一平はランタンのろうそくに火(ひ)をつけ机の下にもぐりこみます。机の板(いた)には木(もく)目(め)のもようがありツタの葉(は)っぱに思(おも)えてきます。葉っぱは風(かぜ)にゆれたようで、むこうに明(あか)るいものが見えるのです。進(すす)んでいくとふしぎな草(そう)原(げん)につきました。そこには、きりかぶに巨(きょ)大(だい)なウサギがいてうれしそうに一平に話(はな)しかけてきたのです。