令和6年度10月号
 
「ぷうぷうとごみくじら」
 
はら まさかず/ぶん 山本 久美子/え イマジネイション・プラス

 くじらのぷうぷうとなかまたちが海(うみ)をおよいでいると、なにかがやってきました。「りくのくらげだ!」と、ぷうぷうはそれをふきとばしました。次(つぎ)にやってきたものも「りくのふぐくんかな」と言(い)って、みんなでふきとばしました。ぷうぷうたちは、次(つぎ)から次(つぎ)に海(うみ)の中(なか)のごみをふきとばしているのです。すると、海(うみ)をただよっていたごみたちはあつまって、だんだん大(おお)きくなっていきます。

 

「ひみつのとっくん」

工藤 純子/作 田中 六大/絵 金の星社


 そうすけは体育(たいいく)が大(だい)きらい。なかでもさかあがりはいちばんのにがてです。先生(せんせい)が順番(じゅんばん)に名前(なまえ)をよんで…とうとうそうすけの番(ばん)がきました。ぎゅっとてつぼうをにぎって、思(おも)いきり足(あし)をけりあげますが、なかなかうまくいきません。「ほら、がんばって!」と先生(せんせい)がそうすけの半(はん)ズボンを引(ひ)っぱりました。すると、体(からだ)がふわんとてつぼうにのっかり、さかあがりはせいこう。しかし、おしりが丸見(まるみ)えになっていたのです。クラスのみんなにわらわれたそうすけは、ひとりでさかあがりができるようになろうと、心(こころ)にきめます。
 
        低学年から

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「おれは太巻(ふとまき)大左(だいざ)衛門(えもん)」

 

片平 直樹/作 高畠 那生/絵 文研出版

 サムライの太巻(ふとまき)大左(だいざ)衛門(えもん)。彼(かれ)のライバルは重箱盛之(じゅうばこもりの)助(すけ)です。そうとう強(つよ)い大左(だいざ)衛門(えもん)ですが、もっともっと強(つよ)くなって、日本一(にほんいち)のサムライになりたいと思(おも)っています。そのためには、まず盛之(もりの)助(すけ)をやっつけなければなりません。刀(かたな)をぬいて勝負(しょうぶ)しますが、次の日になってもなかなか決着(けっちゃく)がつきません。なんとしても盛之(もりの)助(すけ)をこてんぱんに負(ま)かしたい大左(だいざ)衛門(えもん)。日本中(にほんじゅう)を旅(たび)して、強(つよ)いやつらとかたっぱしから勝負(しょうぶ)をしようと、武者(むしゃ)修行(しゅぎょう)の旅(たび)に出(で)ることを決心(けっしん)します。

 


「ぼくの色(いろ)、見(み)つけた!」

志津 栄子/作 末山 りん/絵 講談社

「保育園(ほいくえん)の時(とき)に育(そだ)てていたミニトマト。「赤(あか)くなったのを採(と)りましょう」といわれて、どれを採(と)ればいいのかとまどった信太(しんた)朗(ろう)。どれも似(に)た色(いろ)に見(み)えていた彼(かれ)は、トマトの色(いろ)が変(か)わることを知(し)らなかったのです。二年生(にねんせい)の時(とき)は、バーベキューで生(なま)焼(や)けの肉(にく)を取(と)ったり、アイスクリームのカップの色(いろ)が分(わ)かりづらかったり…。そこで、眼科(がんか)で検査(けんさ)をして色覚障(しきかくしょう)がいだと診断(しんだん)されたのです。これまで学校(がっこう)では、色覚障(しきかくしょう)がいのことを人(ひと)に知(し)られないように気(き)をつけて生活(せいかつ)してきましたが…。