それはある小学校の6年生の教室で起こります。清也のそっけない態度にイライラした颯斗は、仲間のいる前で彼のランドセルに金魚のえさを入れ、それをきっかけに保護者まで巻き込む大きな事件となります。いじめの被害者・加害者・傍観者・担任のそれぞれの視点で丁寧に描かれ、胸がつまりそうな場面があります。握手して仲直りをさせたり、「ごめんね」と謝罪させたりして関係を修復させる大人。でも心の中での葛藤は本人にしかわかりません。ただ、「いじめ」は憎むべきもので、絶対に「悪」です。当事者たちの気持ちを様々な角度から読み取ってみませんか?