『押井守のニッポン人って誰だ⁉』 | 『ま~るい魚図鑑』 | |
押井 守/著 渡辺 麻紀/構成・文 講談社 日本人は稲作が始まった古代から、外国の文化を取り入れては編集を繰り返してきました。この国を創ってきたパーツのほとんどが実は輸入品。では、オリジナルはどこにあるのでしょうか? まさに「ニッポン人って誰だ!?」という問いかけに満ちた本書。世界が認める映画監督の著者の読みやすい対話形式の中で繰り出される、自由で時に過激なその分析力には恐れ入るばかりです。 誰もが深く関係する日本人論に目からウロコが連続の一冊です。 (K.A)
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松浦 啓一/著 エクスナレッジ 魚とは細長いもの!とお思いの方、ちょっとご覧になりませんか? この図鑑では、「まる」をキーワードに魚の世界を覗き見ます。出てくるのはまるい体を持つ魚ばかりではありません。水玉模様の魚や目玉が四つに見える魚、また銀の羽衣を身にまとう魚など、天敵から身を守るための意匠を凝らした魚たち。その姿は、まさに「多様」。 奇妙ではあるけれど、よく見ると可愛い色とりどりの魚たちが、心を癒してくれますよ。 (A.K)
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『わたしが消える』 | 『電話をしてるふり』 | |
佐野 広美/著 講談社 特別養護老人ホームの門前に座り込んでいる老人が発見されました。重度の認知症があり、受け答えもできず身元を特定できる持ち物もありません。警察や市役所の捜索でも何の手がかりも見つかりませんでした。その身元調査を引き受けたのは、軽度認知障碍の診断を受けたばかりの元刑事でした。 哀れな姿に自分の将来を重ね、何とか身内を見つけ出したいと調べを続けますが、たどり着いたのは老人の隠し続けてきた壮絶な人生でした。 思わぬ展開の連続で読みだしたら止まらないミステリー小説です (N.K)
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バイク川崎バイク/著 ヨシモトブックス 「ショートショートの神様」と呼ばれたSF作家の星新一を愛し、自らも物書きを始めた著者は、作品投稿サイト「note」に投稿を始めます。その作品はだんだんと評判を呼び一冊の本になりました。 意外過ぎる展開に評判を呼んだ表題作など、投稿作品から選りすぐりの作品と書き下ろし5作を加えた、全50作のショート小説が収録されています。 芸人である著者の新しい才能を存分に堪能させてくれる小説集です。 (A.U)
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『耳は不調と美容の救急箱』 | 『ワークマン式「しない経営」』 | |
中本 多紀/著 西本 真司/監修 WAVE出版 耳にはたくさんのツボがあります。耳ツボは、大きく10の身体ゾーンに分かれていて、お母さんのお腹の中にいる胎児の形にもなぞらえられます。 胃もたれを解消しダイエットにも効果的な方法や、しゃっくりを止める方法など、いつでもどこでもできるマッサージのやり方の他、意外と知られていない正しい耳掃除の仕方も書かれている1冊です。
テレビを見ている時やお風呂に入っている時など、時間がある時にマッサージを試してみてはいかがでしょうか。副交感神経が働いてリラックスし、不調を改善したり、リフトアップ効果が得られるかもしれませんよ。 (A.S)
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土屋 哲雄/著 ダイヤモンド社 「ワークマン」は、現場作業や工場作業向けの作業服や作業用品を扱う専門店として40年の歴史をたどってきました。その名の通り、現場で働く人のための物を作ってきましたが、アウトドアやスポーツ系のアイテムを取り入れ、幅広い年齢層、さらに女性にまで注目され、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しています 還暦をむかえようとしていた著者は、ワークマン創業者の叔父に声をかけられ2012年に入社。そこから社内改革に着手しました。社員や消費者など、人を大切にしながらワークマンを急成長させた立役者として、その舞台裏を明らかにしています。 (Y.O)
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