平成26年2月号



ヘレン・ドカティ/文 トーマス・ドカティ/絵 (光村教育図書)

 あっちの家(いえ)でもこっちの家(いえ)でも、子(こ)どもはみんなベッドでおやすみ前(まえ)のおはなしの時間(じかん)をすごしています。そんな時(とき)に、あっちの家(いえ)でもこっちの家(いえ)でもだいじな本(ほん)がきえてしまうというじけんがおこったのです。どの家(いえ)の本(ほん)だなもすっからかんになってしまうほど、じけんは毎日(まいにち)おこります。あるばん、うさぎのエリザは本(ほん)がきえるなぞをとこうと、ねたふりをしてどろぼうをまつことにしました。
  えほん



富安陽子/作  (講談社)

 せつぶんの夜(よる)、ケイタはゆめの中(なか)で、「おにごっこするもん、この指(ゆび)とまれ。」という歌(うた)をききました。雪(ゆき)のつもったさむい夜(よる)におにごっこをするつもりはありません。しかし、まどの外(そと)をのぞいてみると、ぽつんと立(た)っている子(こ)が見(み)えたのです。そして、その子(こ)がケイタのすがたを見(み)たとたん、ケイタはなぜかその子(こ)にすいよせられるように外(そと)にとびだしていったのです。
  低学年から



エム・エーフィールド/文  (学研教育出版)

 一年中(いちねんじゅう)イチゴのとれるイチゴの村(むら)。そこに住(す)んでいる女(おんな)の子(こ)たちの、かわいらしいお話(はなし)が3つはいっています。
 ふたごのアリーとエリーがこの村(むら)へ引(ひ)っこしてきたのは、ほんの少(すこ)し前(まえ)のこと。森(もり)が大(だい)すきな二人(ふたり)のために、おばさまがわかいころに住(す)んでいたお家(うち)をプレゼントしてくれたのです。
 ある日(ひ)、おばさまからとどいた手紙(てがみ)に、「ひみつのお部屋(へや)にすてきなたからものを用意(ようい)しておきました。」と書(か)いてありました。そこで、二人(ふたり)は力(ちから)を合(あ)わせてたからものをさがします。  
  中学年から



浅野竜/作  (集英社)

クラスで生(い)き物(もの)係(がかり)をしている六年生(ろくねんせい)の今村(いまむら)葉月(はづき)。ある日(ひ)、教(きょう)室(しつ)で飼(か)っている金(きん)魚(ぎょ)が病(びょう)気(き)になってしまいました。「おまえ、生(い)き物(もの)係(がかり)だろ。ちゃんと世話(せわ)したのかよ。」とクラスメートに言(い)われ、もう一人(ひとり)の同(おな)じ係(かかり)の中井(なかい)君(くん)が金魚(きんぎょ)を捨(す)てにいくことになったのです。数日後(すうじつご)、葉月(はづき)は校庭(こうてい)のエノキの幹(みき)で何(なに)かが光(ひか)ったのを見(み)ました。光(ひかり)の正体(しょうたい)を確(たし)かめに行(い)った葉(は)月(づき)は、枝(えだ)の真(ま)ん中(なか)のくぼみに水がたまっているのを見(み)つけました。さらに、その水(みず)の中(なか)では、あの時(とき)の金魚(きんぎょ)が一匹(いっぴき)泳(およ)いでいたのです。
  高学年から