令和4年度8月号



 結来月 ひろは/著  PHP研究所

 「地味なら、それは才能とは呼べないのか?いろいろな花があるように、才能にもいろいろなものがある。」by馨
 自分のことを平凡でつまらないと思う主人公、良多。
 ある日2年生の四条馨に出会い、良多は何だかんだと丸め込まれ華道部に入部させられてしまいます。無許可のゲリラ生け花ライブ、部室襲撃事件など、様々な出来事をきっかけに入部してきたクセが強めの部員たち。きっと出会わなければ咲かせられない花もある?





『マスクと黒板』

 濱野 京子/著 講談社  
 
 6月、コロナによる一斉休校が明けて学校に登校した日、輝は昇降口の黒板に描かれた「コロナに負けるな」のメッセージのついた黒板アートに魅せられます。コロナのせいで日常の何もかもが変わってしまった。マスクを着けて人との距離を気にしたり、運動会や文化祭などの楽しみにしていたイベントも次々と無くなったり。我慢だけが続いていく。そんな輝は何かできないかと、新しいクラスメイトと、あるイベントをやることになりました。読んでいると思わず「あるある」と思う、コロナ禍で奮闘する現在の中学生のリアルが見えてきます。




『田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力』

  松本 杏奈/著  KADOKAWA 
 
 18年間問題児扱い。お金もない。味方もいない。なんといっても英語力ない!学校生活に息苦しさを感じる毎日。それでも夢をあきらめなかった少女は、アメリカの難関大学に見事合格します。日本の大学を選ばなかった理由、それは「自分のやりたかったことがアメリカにしかなかった」から。彼女の逆境をプラスにするテクニックは、あなたが最も輝ける土俵を探せるきっかけになるかもしれません。




『社会で生きていくために知っておきたい知識』

 泉 美智子/監修 KADOKAWA
 
 「社会保障」という言葉を知っていますか?この言葉はあなたが社会人になって、必ず知っておかなければいけません。様々なリスクに備える制度です。生きていく上で、言葉や仕組みを知らなければ大きな損をすることがあります。成人の年齢が18歳に引き下げられました。学生時代が終わり、社会に出たとき、すべての決定はあなたにゆだねられます。あなたが大人になって豊かな生活を送るために、問題に直面した時、知っておいたら役に立つ、学校では教えてくれない様々な知識が詰まった1冊です。



『14歳からの〈論語〉』 

 斉藤 孝/監修 ヤギワタル/漫画 SBクリエイティブ
 
 「力足らざる者は 中道にして廃す 今汝は画(かぎ)れり」
 力が足りない人は、途中で力を使い果たしてやめることになるはず。まだ全力を尽くしていない。今あなたは自分の限界を設定して、できない言い訳をしている。という意味です。某コミックの「あきらめたら試合終了」に似ていますね。孔子の『論語』は日本でも昔から盛んに学ばれていました。人生のヒントを得るなら、論語を知っておいてもきっと損はしないはずです。