令和3年2月号



唐 亜明/作 高畠 純/絵 偕成社

 かなちゃんは、5さいのたんじょうびにパンダのぬいぐるみをもらいました。「パンパン」というなまえをつけて、いつもはなしかけています。
 おおゆきがふったあるひ、ともだちと、おおきなゆきだるまをつくりました。すると、そのひのよる、ゆきだるまは、かなちゃんのいえまでやってきたのです。パンパンはへやにいれてあげてからゆきだるまとおはなしをしますが、かなちゃんは、なにもしらずに
ゆめのなか。ところがつぎのひのあさ、かなちゃんがおきて、へやをみてみると…。





小手鞠 るい/さく 永田 萠/え 講談社

 ここは、うさぎのマリーのフルーツパーラー。タントンくん、ネネちゃん、ジローくんはパフェやプリン・ア・ラ・モードを食(た)べています。ところが、お昼(ひる)なのにそとは夕方(ゆうがた)のよう。こんやは、あらしになると思(おも)ったマリーさんは、はやめにお店(みせ)をしめることにしました。夕方からふりはじめた雨(あめ)は、あっというまにどしゃぶりになりました。風(かぜ)もますます強(つよ)くなります。
 夜(よる)おそく、マリーさんが、あしたはどんなパフェをつくろうとかんがえていると、「たすけて…」と声(こえ)が
聞(き)こえてきました。ドアをあけると、小(ちい)さなねこの女の子(おんなのこ)が立(た)っていました。




        低学年から

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岩佐 めぐみ/作 高畠 純/絵 偕成社

 小(ちい)さいころから手先(てさき)が器用(きよう)で、なにかを作(つく)るのが大好き(だいすき)なカメ次郎(じろう)。そこで、『カメ次郎商店(しょうてん)』をオープンすることにしました。チラシを作(つく)り、クジラ郵便局(ゆうびんきょく)へ配達(はいたつ)をたのみますが、次の日(つぎのひ)も次の日もお客(きゃく)さんは、だーれも、だーれもきません。「配達員(はいたついん)さんがほんとうにチラシをくばったのか聞(き)いてきて」と、かぞくにいわれて、しぶしぶ郵便局へむかうカメ次郎でしたが…。なにやらカメたちがあつまってわいわいしています。近(ちか)よってみると、だれかがカメ次郎さんのふりをしてカメ次郎商店をひらいているではありませんか。いったいどうして?!





吉野 万理子/作 宮尾 和孝/絵 学研プラス

 新(あたら)しい学校(がっこう)に転入(てんにゅう)したミケは、6年生。前(まえ)の学校の友達(ともだち)を思い出(おもいだ)しながら、いまいちなじめない日々(ひび)を過(す)ごしている。そんな時(とき)、同級生(どうきゅうせい)の大河(たいが)からひみつの店(みせ)があると案内(あんない)されて行(い)ってみると、ふしぎな魔法使い(まほうつかい)が住(す)んでいた。子どもの思い出をあずかるという。となりのクラスの夕紀(ゆうき)という女の子(おんなのこ)がいつも来(き)ていた。
 ある時、前の学校の友達からメールがとどいたのに、ミケはなんだか突き放(つきはな)された気(き)がして、思い出をあずけようとお店まで向(む)かった。ところが、魔法使いはお店にはいなくて、大きな箱(はこ)をかかえて、ひとり入江(いりえ)にたたずんでいた。