令和2年度3月号


『見た目レンタルショップ化けの皮』

 石川 宏千花/著  小学館

 大学生の吾妻庵路は狐を使って見た目を入れ替えさせる能力を持っています。それは祖父から引き継いだ不思議な力。そんな彼は《よろずレンタルショップ化けの皮》店長です。
 オープン後、初めて入った予約は十七歳の女性。希望の〈見た目〉には〈美少女〉を選んでいます。半信半疑でレンタルショップを訪れた女性は…。
 見た目をめぐる10人の素敵な物語です。



『夢を叶えるための勉強法』

 鈴木 光/著  KADOKAWA   
 
 東大法学部の現役学生であり(2021年2月現在)、弁護士になる夢を持つ著者。そんな彼女が、一生懸命勉強を頑張っている人の役に立ちたいとの思いでアドバイスを詰め込んだ一冊です。
 自分なりの目標を立てる、知識をコツコツと積み重ねていく、ものを覚える能力を鍛えるなど、基本的なポイントと、それを実践していくための具体的な例が示されています。著者自身の経験をもとに書かれていますので、勉強に取り組む際に参考にしてみてはいかがでしょうか。



『まいにち哲学』

   原田 まりる/著  ポプラ社

 「哲学」ってなんだか難しくてよくわからないと思う人も多いことでしょう。約2500年の歴史を持つ哲学は、人間の本質に迫った学問。だからこそ共感できる言葉がたくさんあるのだと著者は言います。日常の悩みと向き合うヒントや、励ましとなるような言葉がたくさん詰まった哲学者の言葉に耳を傾け、「まいにち哲学」してみませんか。




『21世紀の新しい職業図鑑』

 武井 一巳/著  秀和システム
  
 AI(人工知能)の発達によって、10年後にはなくなってしまう仕事があるといわれています。それと同時に、今はない新たな職業が出てくるとも言われています。では、どんな職業が花形となるのでしょうか。
 この本では、エンタメ系、コミュニケーション系、ビジネス系、ITスキル系の4つの系列に分けて、AI時代に有望な職業を解説しています。AIには代替がきかない仕事や、AIの仕事を調整・コントロールする仕事など、未来と、将来自分が就きたい職業を思い描きながら読んでみませんか?
 



『吉野彰特別授業「ロウソクの科学」』

 吉野 彰/著  NHK出版
 
 2019年にノーベル化学賞を受賞した吉野氏がおこなった東京工業大学附属科学技術高校での特別授業がまとめれれています。
 小学校4年生の時に初めて読んだ『ロウソクの科学』。彼の人生の方向を決めたこの本について、著者のファラデーがどんな人だったのか、また、その本が作られた時代背景や経緯について、やさしく解説されています。さらに、科学的な思考やリチウム電池の開発についても触れてあり、学生に向けて「新しい発想をする力」の大切さを論じています。