令和2年度1月号


『With you』

 濱野 京子/著  くもん出版

 主人公の悠人は高校受験を控えた中学3年生。受験は体力勝負だという理由をつけて、夕食後にランニングに出かけた彼は、公園でブランコに座る少女を見かけました。なぜ、彼女は夜遅く公園に一人でいるのかと気になった悠人は、少しずつ彼女に話しかけるようになり、彼女がヤングケアラー(十八歳未満で、家族の世話や家事をしている子どものこと)だということを知るのです。




『14歳からの文章術』

 小池 陽慈/著  笠間書院   

 文章を書くのは得意ですか?それとも苦手ですか?作文や日記、読書感想文など、これまでたくさんの文章を書いてきたことだと思いますが、どちらかというと苦手な人が多いのではないでしょうか。では、どうすれば文章を書くことが楽しく感じられるようになるのでしょうか。
 高校入試や大学入試など、今後も文章を書くことが求められることでしょう。そんな時に役立ててほしい一冊です。




『空飛ぶくじら部』

   石川 宏千花/著  PHP研究所   

 中学二年の頼子と凪人は幼稚園時代からの幼なじみ。二人は〈時間が止まる〉というやっかいな現象にたびたび遭遇しています。そして、その現象が起こると空に巨大なくじらが現れ、二人はくじらに吸い上げられ、タイムスリップしてしまうのです。
 この日も数学の授業中に、教室全体が瞬間冷凍されたように、全体がぴたりと動きを止めたのです。凪人のいるグランドに頼子が行ってみると…。
 二人の冒険は不思議に満ちています。




『少女のための海外の話』

 三砂 ちづる/著  ミツイパブリッシング   
  
 この本は、これまで何度も国境を越えてきた著者からの、若い女性たちに向けて伝えたい知恵が詰まっています。
 海外留学や海外での仕事を夢見ている人はいませんか?著者は「あなたの今の思いは、将来の方向性を作る礎」だと言います。自分の思いを大切に、人生の節目で決断を迫られた時、その方向に近い決定をしてくことができるように、さらには夢が実現できるように、著者の言葉に耳を傾けてみませんか。



『13歳からの「ネットのルール」』

 小木曽 健/著  メイツユニバーサルコンテンツ
 
 今やインターネットがあたりまえの時代で、タブレットやスマートフォンを持っている中学生も多いことでしょう。さらに、TwitterやFacebookなどのSNSを使って情報を共有することも頻繁になってきています。そんな時に考えてほしいのがモラルです。
 この本では、「ネットモラルなんていらない。必要なのは日常と同じモラルだけ。」と言う情報リテラシー講師の著者が、ネットで失敗しない方法をアドバイスしています。知恵を共有するための道具であるネットとの向き合い方をしっかり身につけたいものです。