平成24年6月号



リチャード・ゴーガン/著 創元社

光学系エンジニア・科学系ライターとして活躍している著者が、万有引力を発見したニュートンやワクチンを開発した パスツールなどの有名な科学者だけではなく、電子レンジを発明したスペンサー、瞬間接着剤発明のクーヴァーの逸話など36編を紹介しています。
2000年以上も語り継がれてきた「ヒエロン2世の王冠」(アルキメデスの原理)の話から、ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)の開発まで、 世界を変えた発明の多くは、天才科学者たちの偶然のひらめきから生れています。 著者は、今後も、「準備」と「チャンス」そして「欲求」の3拍子が揃ったときに実を結ぶ発見を味方にすることが大切だと語っています。



エリザベス・オハラ/著 さ・え・ら書房

 生まれ育ったアイルランドから、貧しさゆえに出稼ぎに町へ行ったのはサリーが13歳の時でした。サリーは、環境の違う様々な人の中に身を置いて、数々の経験を重ねて行きます。
19世紀末のアイルランドとイギリスの生活を克明に描写し、自立には犠牲をともなうことを学びながら誠実にまっすぐに成長していくサリーのすがたを、 幼なじみ、雇われ主の息子、文芸復興の仲間たちなども絡ませながら、感動的にえがいています。
「サリーの帰る家」「サリーのえらぶ道」「サリーの愛する人」三部作の完結編です。



楠木しげお/著 銀の鈴社

 画家である丸木夫妻が「原爆の図を描かなければ」と思ったのは、広島に新型爆弾が投下されてから三年後の、雨の降る夏の夜だった。
縦1.8m横7.2mの大作「原爆の図」は、こうして描き始められた。日本画家の夫位里と西洋画家の妻俊との2つの個性が、ぶつかり合い、 激しい葛藤の末、見る人に原爆の恐ろしさ、むごたらしさ、くやしさを訴える作品『幽霊』が出来上がったのは、昭和25年の2月だった。 その時49歳と38歳だった夫妻はそれから、80歳と70歳になるまで15部に渡る「原爆の図」を描き続けることになる。 彼らの生涯をかけた作品たちは、日本のみならず、世界各地の展覧会で今も多くの人に衝撃を与えている。
本書は、丸木夫妻の生い立ちから晩年までを、『原爆の図』を柱にして紹介している。



ニュートン別冊


「5分と8分の砂時計で11分をはかるには?」
「6合マス1つで1~6合をはかるには?」
「13個のコインからはかりを3回使って、ニセ金を1個みつけるには?」
パズルの醍醐味は「考えれば誰でも答にたどりつけるところ」だそうです。 頭をしっかりと悩ませ
比較的簡単な名作パズルから、超難問までの100問。あなたは、どれだけ解けるでしょうか?